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雅「潤！」
HRが終わって、隣りの教室から出て行く生徒の中に潤の姿を見つけた。
俺に声を掛けられて潤は何か言いかけたみたいに一瞬だけ口を小さく開いた。
だけどすぐに目線を外していそいそと帰ろうとした。
雅「潤、待ってって！」
エナメルバッグを肩に提げて潤のもとに急いで駆け寄る。
隣りに来ても潤は俺と目を合わせようとしなかった。
どうしても話を聞いてもらいたくて思わず手が伸びた。
急に腕をつかまれた潤は目を少し見開いて驚いた様子で俺を見た。
雅「ねぇ、潤聞いて？・・・話があんの」
潤「・・・離せよ」
俺は手を離さないように振り解こうとする潤の腕を無意識に強く握っていた。
潤「って・・・。痛いって雅紀っ」
雅「え・・・あ、ごめん！」
俺らのいつもと違う雰囲気にみんなも気にかけた様子でチラチラと見てきた。
興味ありげに見てくる視線が気になって、そのまま潤の腕を引っ張った。
潤「は？・・・ちょ、おい？！」
帰っていくみんなとは逆方向に向かって突き進む。
教室に居たニノと目が合った。
ニノは何も言わずに微笑んでくれた。
正直、こわい。
潤が受け入れてくれなかったらどうしよう。
気持ち悪がられるかな。
話したりできなくなっちゃうのかな。
顔いっぱいに笑顔を浮かべてくれなくなっちゃうのかな。
それは、嫌だなぁ・・・。
潤の腕を引っ張りながら思い悩む。
さっきチラッと見えたニノの笑顔が頭に浮かぶ。
優しい笑顔だったけど、俺の背中をドンと押すような力強い笑顔だった。
掴んでいた手を離して、俺は潤の手を優しく握った。
簡単に振り解けるような力で。
潤「っ？！は、離せよ・・・！」
雅「・・嫌だったら、離してもいいよ？」
潤「っ――――」
返事がなくてちょっと不安になった。
怒っちゃったかな・・・。
手を握って歩いたまま恐る恐る振り返ってみた。
潤は黙って俯いていた。
それでも俺の手を離そうとはしなくて、ただ黙ってついて来てくれてる。
俺と手を繋ぐのは嫌じゃないんだなって、思わず顔が緩んだ。
潤「・・なに笑ってんだよ」
雅「え、笑ってた？」
潤「ニヤニヤしてる」
雅「ウソ、マジで？」
潤「うん。キモイ」
雅「ちょ、ひどくねっ？！」
潤「正論だよ、バーカ」
今日初めて見た潤の笑顔。
気付いたらスイッチが切れたみたいに二人で笑いあってた。
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真珠(プロフ) - _____奏音 .さん» あああああありがとうございます！（震え）ご期待に添えるよう精進していきます！(o^∇^o)ﾉ (2014年3月4日 18時) (
レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
_____奏音 . - 真珠さん» そんな ! ついていきます !笑 (2014年2月25日 22時) (レス) id: 3cfb3d1573 (このIDを非表示/違反報告)
真珠(プロフ) - _____奏音 .さん» あの、亀更新ですが・・・(´д｀；) これからもよろしくお願いします！ (2014年2月25日 18時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
_____奏音 . - 真珠さん» あひゃ♪(( ふふ、うちもまた話せてうれしいです ! (2014年2月25日 17時) (レス) id: 3cfb3d1573 (このIDを非表示/違反報告)
真珠(プロフ) - _____奏音 .さん» 以前から来てくれた読者にまた来てもらえるとは・・・！嬉しすぎて昇天しそうです！(吐血) (2014年2月23日 18時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真珠 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/sinnjunino
作成日時：2013年10月29日 1時
