近所のお兄さん【櫻宮】 ページ8
7時40分。耳障りな音が鳴る時計を止めてゆっくり起き上がる。
和「・・・くそ眠ぃ」
完全に覚めきっていない頭をポリポリと掻いて洗面所へ向かう。
着替えも朝食も済ませて、窓から見える景色を両肘をついて無気力に眺める。
下を見れば通勤中のサラリーマンや通学中の学生の姿がある。
真夏の暑さに皆ひどくやられているようだ。
和「俺もそろそろ仕事やっかなぁ・・・」
ＰＣと向き合う仕事のため、和は普段から外出をすることが極端に少ない。
休日の日も太陽がジリジリと照る中歩く気力がまるで湧かない。
和「8時・・・そろそろかな」
8時になり隣のマンションの入り口を見ると、一人のスーツ姿の男が出てきた。
和「ほんと時間きっかりだな、あの人」
近所の住民から挨拶をされ、爽やかな笑顔で挨拶を返す。
住民もその笑顔見たさに挨拶をしているようだった。
――まぁ、こんだけ遠く離れてても分かるくらいイケメンだもんな。
マンションの5階の窓から見ても分かるくらいその人は一際目立っていた。
姿が見えなくなるまで見送って、和は自分の仕事に取り掛かる。
これは日課と化している。
男の名前も何も分からないが、和が毎日窓から景色を眺めていると、
決まった時間に男は隣のマンションから出てくる。
最初のうちは全く気にしていなかったが、日に日に姿を見ないと落着けない自分がいた。
――何なんだろな、コレ。やっぱ何かしら特別な感情でもあんのかな・・・。
様々なジャンルを書く小説家である和は自分の気持ちの正体には勘付いている。
小説の中に出てくる片想い中の主人公の気持ちとどうも一致してしまう。
だがそれは認めがたい事実であり、頭を悩ますものであった。
自分も男。相手も男。
世間ではこの恋愛のカタチは中々にキツイものである。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
【設定】
二人は隣同士のマンションに住んでいて、翔くんは高いマンションに住んでるけどニノは少し質素なマンションで、毎日ヒマそうに窓見てたら「そういえばあの人毎回この時間だな」って気付いて、それ以来気になって色々知りたいけど同性という壁にブチ当たってめっさ悩むニノ。
みたいなのを妄想して途端に書きたくなった←
しばし私の妄想にお付き合い下さいませ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩音(プロフ) - みややさん» そうでしたか!!私だけではなかった(笑)磁石の日なんて顔面崩壊ですよぉ、萌えますよぉ(笑) (2013年10月1日 22時) (
レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» いいですよー。あるある的ミスですからね(笑) (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» そうですねぇ、書いてて少し奥手になってしまったなぁと(笑)設定的に、翔さんは奥手ですが自覚症状なしに凄い事をやってのける人だと思って書いてます(笑)頑張りますね!! (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
みやや(プロフ) - 「磁石の日」初めて知りました!!ニヤニヤしてしまうのは、おかしくありません！私もです(笑) (2013年10月1日 21時) (レス) id: 0652d0798d (このIDを非表示/違反報告)
きらら - ミスった！すいませんでした。 (2013年10月1日 19時) (レス) id: 9ab90ef3ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真珠 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/sinnjunino
作成日時：2013年7月3日 0時
