〜9〜 ページ46
櫻井翔、24歳。
人生最大のピンチです。
恋人のサプライズの為、買ってきたプレゼントを恋人に見つかってしまいました。
サプライズとは言えねぇよこれじゃ。
二人きりで良いタイミングにかっこよく渡して喜ぶ和の姿を見る――――
っていう俺の妄想と現実はどうしてこうも上手くいかないんだ・・・。
和「しょおちゃん？」
翔「・・・まぁ、いいか。もう二人きりだし」
しゃがんでいる和の前に俺もしゃがむ。
上目遣いで俺を見つめている。
頭に軽く手を置いて撫でると、和から自然と笑みが零れた。
微笑む和は可愛くて、まるで子犬みたいだった。
俺を見て吠え立てるあの犬とは大違い。
ありゃただの狂犬だ。
翔「開けてみなよ。和にプレゼント」
和「俺に・・・？」
和は不思議そうに箱を眺めた後、ゆっくりと手をかけた。
箱の僅かな隙間からケーキが見えると、和は驚いた顔をして俺を見上げた。
目がキラキラ輝いていて、子供みたいだ。
開けていいよと言う様に頷くと、和は急いで箱を開けた。
その中身を見て顔が一気に明るくなった。
結果はどうであれ、この笑顔が見れてよかった。
和「翔ちゃん買って来てくれたの？！」
翔「これ気に入ってたみたいだから」
和はすっと立って箱をテーブルに置いていそいそと動き出した。
ちょこちょこと忙しなく動く様は小動物を思わせる。
お皿とフォークを二本ずつ持って来て、嬉しそうに席に着く。
和「早く食べよっ」
翔「あ〜・・・、ごめん。和の分しか買ってないんだ」
和「一緒に食べなきゃ意味ないでしょ？・・・二人でお祝いしよ？」
和は笑顔でフォークを差し出した。
机の上にはチーズケーキがのったお皿が一つ。
隣り合わせに置かれた黄色い小皿と赤い小皿。
和と付き合うようになって二人で買ったものだ。
翔「・・・そうだな」
隣に座ると、嬉しそうに擦り寄ってくる和が愛しい。
頭を寄せ合うと、和はくすぐったそうに声を漏らした。
翔「おめでとう」
そう告げると、和はなにも言わずに唇を寄せる。
軽く触れ合った唇を離して、目線が合う。
そして、意味もなく二人で笑いあった。
ただただ、幸せだった。
この時間がずっと続いて欲しいと思った。
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彩音(プロフ) - みややさん» そうでしたか!!私だけではなかった(笑)磁石の日なんて顔面崩壊ですよぉ、萌えますよぉ(笑) (2013年10月1日 22時) (
レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» いいですよー。あるある的ミスですからね(笑) (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» そうですねぇ、書いてて少し奥手になってしまったなぁと(笑)設定的に、翔さんは奥手ですが自覚症状なしに凄い事をやってのける人だと思って書いてます(笑)頑張りますね!! (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
みやや(プロフ) - 「磁石の日」初めて知りました!!ニヤニヤしてしまうのは、おかしくありません！私もです(笑) (2013年10月1日 21時) (レス) id: 0652d0798d (このIDを非表示/違反報告)
きらら - ミスった！すいませんでした。 (2013年10月1日 19時) (レス) id: 9ab90ef3ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真珠 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/sinnjunino
作成日時：2013年7月3日 0時
