〜5〜 ページ42
雅「ニノちゃんおめでとぉ〜！」
和「ぅわっ！」
ドアを開けた途端に相葉さんの腕の中に引き寄せられる。
振り解こうともがいても、俺じゃ相葉さんの力には敵わない。
見かねた潤くんが相葉さんの肩をぽんと叩いて止めさせる。
潤「おめでとうございます。先生」
潤くんは俺に向かって深々とお辞儀をする。
顔を上げた潤くんは、可愛らしい笑顔を浮かべた。
潤「びっくりですよ。俺は締め切りさえ守っていただければ良かったんですけどね」
和「ふふっ、お陰でありがたい賞を獲れましたよ」
ちょっと素直になったかと思うと、こうして皮肉を言ったりする。
そこんところは俺に似てるかもしれない―――とか思ってたりする。
雅「それよりさっ、お土産持ってきたよー！」
右手を高く上げて、相葉さんが持っていたコンビニ袋がガサッと揺れる。
数本の缶が薄い袋から見えた。
和「相葉さん・・・もしかして、ですけど・・・。
パーティーか何かと勘違いしてません？」
雅「え？パーティーだよ！お祝いじゃん！」
和「打ち合わせです。僕の今後の」
中身を見ずとも、袋の中にあるのは缶ビールだろう。
それとオマケに買われたおつまみ。
わざわざこれを買う為に遅れるだなんて・・・。
編集長が大野さんじゃなければどうなっていたことか。
潤「というか・・・何で先生の部屋じゃないんですか？」
和「あぁ、それはまぁ、ちょっと・・・ね」
潤「・・・？」
雅「お邪魔しまぁす！」
潤「近所迷惑だろ、声落とせ」
俺らを玄関に置いて相葉さんはさっさとリビングに通じる廊下を歩く。
溜息を吐きながら、俺と潤くんも後に続く。
いつものように相葉さんは勢いよくドアを開けて、リビングに入っていく。
雅「編集長！」
智「おぉ〜、やっと来たかぁ」
大野さんは軽く右手を上げて、テーブルに広げられたスケジュール表から目を離す。
その書類を相葉さんは端にどけて、買ってきたお酒とおつまみが入ったコンビニ袋を置く。
だけど大野さんは気にも留めずに、嬉しそうに袋を漁る。
潤「宴会かよ・・・」
全くだよ。
この人たち、ほんとに打ち合わせのつもりで集まってるのかな・・・。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩音(プロフ) - みややさん» そうでしたか!!私だけではなかった(笑)磁石の日なんて顔面崩壊ですよぉ、萌えますよぉ(笑) (2013年10月1日 22時) (
レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» いいですよー。あるある的ミスですからね(笑) (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» そうですねぇ、書いてて少し奥手になってしまったなぁと(笑)設定的に、翔さんは奥手ですが自覚症状なしに凄い事をやってのける人だと思って書いてます(笑)頑張りますね!! (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
みやや(プロフ) - 「磁石の日」初めて知りました!!ニヤニヤしてしまうのは、おかしくありません！私もです(笑) (2013年10月1日 21時) (レス) id: 0652d0798d (このIDを非表示/違反報告)
きらら - ミスった！すいませんでした。 (2013年10月1日 19時) (レス) id: 9ab90ef3ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真珠 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/sinnjunino
作成日時：2013年7月3日 0時
