近所のお兄さん16 ページ27
―――あ〜・・・。丹羽先生来るってのにすげぇ眠い・・・。酒が回ってきたか？
顔を赤くさせ両腕をカウンターに乗せて、酔いを冷まそうとうつ伏せに寝る。
ふと隣を見ると、智は涼しい顔で4杯目をマスターに頼んでいる。
顔も火照っておらず、はたから見れば翔の方が酒が弱いように見えるだろう。
―――マジかよ・・・。どんだけ強いんだよ。しかも智くんの飲んでるのかなり度数強いヤツじゃん・・・。まだまだイける顔してるし。
智の酒の強さは異常だ。本人談によると若手の頃から上司に連れ回されたりするうちに、酒にめっぽう強くなったらしい。飲むスピードも速い智に釣られてついつい飲みすぎてしまうことが多々あった。
智のグラスに入っている酒が半分ほどなくなった頃、カランとドアベルが音を立てる。
顔を上げてすぐに席を立つ智に、翔は寝ぼけた顔をして見上げる。
翔「どしたぁ？」
智「ん〜・・・来たかも」
翔「えっ！？」
智は足早に入り口へと向かった。翔はというと、後ろの席で黒板が見えない生徒のようにブンブンと首を振っている。
―――丹羽先生？！え、ウソまだ準備できてないよ心の！！ってか顔見れねぇ〜！
今すぐにでも向かいたい所だが、ドが付く程の真面目な翔は、大人しく席で待っている事にした。
すっかり酔いも覚めてしまい、翔の気分は高ぶっていた。
―――すげぇ〜、すげぇ〜、丹羽先生だよぉ！ってか智くん遅くないか？
ひょいと顔を出して様子を見ると、智の腰に巻かれている白い腕に目がいく。
―――な、何だあれ？！白い！手ぇ小っせぇ！え、女性？！いやいや、男だって聞いてたぞ？！ってか何であんなに抱きついてんだよ？！も、もしかしてそういう・・・・・えー？！
翔の思っていた酔いが覚めていたのは、酒が回ってテンションがハイになっていたものだった。
すっかり落ち着きをなくした翔は、水を飲むかのようにグラスに残っていた酒を一気に飲み干す。
翔「――――っ？！くぁあああああああ・・・・んだコレ？！」
「櫻井さん！？それは大野さんのジントニックですよ？！」
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
酒が入ってハイテンションな翔くんになってしまった。
ちょっと今回バカっぽくなった。ごめん。
翔くんが飲んだジントニックは大野さん専用のかなり度の強い酒。
バーテンダーは佐々倉さんだったりして･･･(小声)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩音(プロフ) - みややさん» そうでしたか!!私だけではなかった(笑)磁石の日なんて顔面崩壊ですよぉ、萌えますよぉ(笑) (2013年10月1日 22時) (
レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» いいですよー。あるある的ミスですからね(笑) (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» そうですねぇ、書いてて少し奥手になってしまったなぁと(笑)設定的に、翔さんは奥手ですが自覚症状なしに凄い事をやってのける人だと思って書いてます(笑)頑張りますね!! (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
みやや(プロフ) - 「磁石の日」初めて知りました!!ニヤニヤしてしまうのは、おかしくありません！私もです(笑) (2013年10月1日 21時) (レス) id: 0652d0798d (このIDを非表示/違反報告)
きらら - ミスった！すいませんでした。 (2013年10月1日 19時) (レス) id: 9ab90ef3ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真珠 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/sinnjunino
作成日時：2013年7月3日 0時
