近所のお兄さん15 ページ26
ドアベルがカランカランと涼しげな音を立てる。
その音に反応し、智は顔を上げる。
翔「どしたぁ？」
智「ん〜・・・来たかも」
翔「えっ？！」
少し眠そうにしていた癖に勢いよく飛び起きて目を輝かせる。
カウンターの奥のほうに座っていたから、ここからでは顔を確認する事は出来ない。
翔は必死に首を動かして何とか顔を拝もうとしている。
智はスッと席を立って和のところへ足早に向かう。
智「ニ、ニノ、まじごめ―――」
和「ありがとう大野さん！」
智「え？」
怒られる覚悟をしていた智は、突然抱きついてきた和が理解できなかった。
和は嬉しそうな顔でぎゅっと智のことを抱きしめている。
―――なんだこの可愛い生き物・・・。怒ってないのかな・・・。
戸惑いながらも和の頭をよしよしと撫でる。
和は顔を上げて嬉しそうに智に向かって報告をする。
和「俺決心しました！大野さんがせっかくくれた機会無駄にしませんから！」
智「・・・ぉ？お、おぉ・・・」
―――酔った勢いで送っただけなんだけどなぁ〜・・・。言わない方がいっか。
自分の気持ちに正直になった和の事を今は褒めておいてあげよう。
智は華奢な背中をぽんぽんと叩いてエールを贈った。
和「あの、いる？・・・よね？」
急に小さい声で尋ねてきて、和の目からは緊張の色が伺えた。
決心はしてもいざ会うとなるとやはり緊張するだろう。
智「大丈夫。いつも通りにすればいいよ。俺もいるし。あ、緊張してお酒進まないようにね」
和「分かってますよ。・・・・・ありがとうございます。助かります・・・」
顔を赤くして俯く和は小動物のように見えて思わず抱きしめてしまう。
和は必死に抵抗してぐいぐいと押し返してくる。
和「ちょ、何いきなり？！やめてよ！誤解されたらどうすんのさぁ！」
智「だぁってよぉ〜、可愛すぎんだもぉ〜ん♪翔くんにはもったいねぇよぉ」
和「意味わかんないよ、もぅ」
智「・・・・・よしっ、行こっか」
和の肩を叩いて、奥で待っている翔のもとへ向かう。
和はまだ不安そうに智の後ろをついて行って、小さくコクンと頷いた。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
何だかんだ編集長を頼りにしてる小説家。
翔さんは首ブンブン振って待ってます。←ｺﾜｲ
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彩音(プロフ) - みややさん» そうでしたか!!私だけではなかった(笑)磁石の日なんて顔面崩壊ですよぉ、萌えますよぉ(笑) (2013年10月1日 22時) (
レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» いいですよー。あるある的ミスですからね(笑) (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» そうですねぇ、書いてて少し奥手になってしまったなぁと(笑)設定的に、翔さんは奥手ですが自覚症状なしに凄い事をやってのける人だと思って書いてます(笑)頑張りますね!! (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
みやや(プロフ) - 「磁石の日」初めて知りました!!ニヤニヤしてしまうのは、おかしくありません！私もです(笑) (2013年10月1日 21時) (レス) id: 0652d0798d (このIDを非表示/違反報告)
きらら - ミスった！すいませんでした。 (2013年10月1日 19時) (レス) id: 9ab90ef3ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真珠 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/sinnjunino
作成日時：2013年7月3日 0時
