近所のお兄さん13 ページ24
翔「どうしよう、これから来るんだよね丹羽先生！」
智「うん」
翔「あ、あのさ！サインとか貰ってもいいのかな！」
智「いいと思うよ？先生適当だからサインって言うほどのカッコイイもんじゃないけど」
翔「それがいいんだよ！丹羽先生っぽくていい！」
智「あ、そう・・・」
珍しく声を荒げて興奮している俺に智くんは引いているようにも見える。
でも俺にとってはそんなの全然関係なくて、丹羽先生に会える喜びで一杯だった。
――どんな人なんだろう丹羽先生・・・。あんな凄い小説書く位なんだから年下とはいえ大人っぽいんだろうなぁ。
意気揚々としている翔とは違い、智は後悔していた。
――ニノ、怒ってるだろうなぁ。黙ってたってバレたんだし当然か。
和から翔の話を聞いたことは少しだけある。
このバーに来て珍しく酔った時のことだった。
今でも智の頭に強烈に残っている。
智『最近小説進まないね？』
和『嘘。昨日渡したじゃないですか』
智『ファンタジーじゃなくて恋愛の方』
和『あぁ・・・』
智からふいと目を逸らし左手に持っていたグラスに口を付ける。
ネタ用の手帳を見てクルクルと右手で器用にペンを回している。
智『行き詰まった？』
和『・・・あんま、そういう気分じゃないっていうか』
智『そんなこと言ってちゃ進まないでしょ』
分かってると言うように面倒くさそうな目で智をじっと見つめ、再び手帳に視線を落とす。
和は何かを思い出すようにボソッと何気なく呟いた。
和『・・・思い出しちゃうんですよ』
智『何を？』
ペンを回す手を止め、頬杖をして独り言のように呟く。
見た目では笑っているが智から見るとその顔はとても切ないものに見えた。
和『大野さん』
智『ん？』
和『告白ってしたことあります？』
智『ん〜、あるね』
和『ですよね。僕もあるんですよ』
和は少しイタズラっぽく笑って隣に居る智を見つめる。
智は相も変わらず和の話に耳を傾けるだけだった。
智『それがどうしたの？』
和『・・僕ね。初めて知ったんです。
好きな人が出来ても、好きって言えない辛さが』
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彩音(プロフ) - みややさん» そうでしたか!!私だけではなかった(笑)磁石の日なんて顔面崩壊ですよぉ、萌えますよぉ(笑) (2013年10月1日 22時) (
レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» いいですよー。あるある的ミスですからね(笑) (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» そうですねぇ、書いてて少し奥手になってしまったなぁと(笑)設定的に、翔さんは奥手ですが自覚症状なしに凄い事をやってのける人だと思って書いてます(笑)頑張りますね!! (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
みやや(プロフ) - 「磁石の日」初めて知りました!!ニヤニヤしてしまうのは、おかしくありません！私もです(笑) (2013年10月1日 21時) (レス) id: 0652d0798d (このIDを非表示/違反報告)
きらら - ミスった！すいませんでした。 (2013年10月1日 19時) (レス) id: 9ab90ef3ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真珠 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/sinnjunino
作成日時：2013年7月3日 0時
