近所のお兄さん9 ページ16
翔「もう俺何であんなこと言っちゃったんだろぉ・・・ねぇ？智くん！」
智「ねぇ？って言われてもなぁ・・・」
仕事が終わり何時の電車に乗れるかと携帯を見ると、受信履歴が翔の字で埋まっていた。
それも全てがうちの会社の作家のことばかり。
声をかけられた幸福と名前を聞けなかった後悔と明日行くと口走ってしまった後悔と・・・
後悔ばかりが綴っており、正直どこか狂気染みたものを感じた程だ。
――せっかく進展したと思ったら今度は何？まじめんどいな。
バーのカウンターに突っ伏して泣いている翔を見て、智は呆れたようにフッと笑みをこぼす。
何だかんだ言って智も二人の恋愛話を聞くことが楽しみになっていた。
"今日も話せなかったけど朝からご機嫌そうなあの人の笑顔が見れて良かった。"
"また明日もあの笑顔に会えると思うと仕事頑張れるんだよね、俺。"
まるで淡い青春時代の恋愛のようで、聞いている方がウズウズしてしまう。
今時の子の方がよっぽど進んでいるというのに。
翔「智くん、聞いてるぅ？」
智「聞いてるよ。ってかそんなに飲んで大丈夫なの？明日行くんでしょ？」
翔「そうなんだよぉ・・・。どうすればいいのかなぁ。手土産とかいるかな、やっぱ」
智「いや、いらないと思うし営業じゃないんだからさ」
翔「いきなり面識ないヤツに家行ってもいいですか？って言われたら絶対ヒクよなぁ・・・」
智「普通はそうだよね」
翔「大事な第一印象が台無しだ・・・」
翔はまたカウンターに突っ伏して、しくしくと静かに泣き始める。
――まぁ、一方的な片想いだったらの話だけどね。
すれ違っているだけで、実際二人は相思相愛なのだ。
何も悩む必要はないのだが、真剣に相談をする翔に真実は告げずにいようと思った。
――大丈夫だろ、うん。意外と翔くんやる時やるし。ニノも意外と流されやすいし。あれ、流されやすくて良いのかな？・・・ま、二人にとっては良いだろ、うん。
智「ところでさ、翔くんは部屋知ってるんだよね？」
翔「え？うん、まぁ位置的に5階だと思う」
智「オートロック式だったら暗証番号入れないとダメだよね？」
翔「・・・・・・・・・考えもしなかった」
――まじか。翔くんとこもオートロック式じゃん・・・・。どんだけ動揺してたんだよ。
智「翔くん、ってさ・・・肝心なところで頭働かないよね」
翔「言わないで・・・自分でも分かってるから・・・」
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彩音(プロフ) - みややさん» そうでしたか!!私だけではなかった(笑)磁石の日なんて顔面崩壊ですよぉ、萌えますよぉ(笑) (2013年10月1日 22時) (
レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» いいですよー。あるある的ミスですからね(笑) (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» そうですねぇ、書いてて少し奥手になってしまったなぁと(笑)設定的に、翔さんは奥手ですが自覚症状なしに凄い事をやってのける人だと思って書いてます(笑)頑張りますね!! (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
みやや(プロフ) - 「磁石の日」初めて知りました!!ニヤニヤしてしまうのは、おかしくありません！私もです(笑) (2013年10月1日 21時) (レス) id: 0652d0798d (このIDを非表示/違反報告)
きらら - ミスった！すいませんでした。 (2013年10月1日 19時) (レス) id: 9ab90ef3ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真珠 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/sinnjunino
作成日時：2013年7月3日 0時
