片想い*part4 ページ13
どうしよう・・・。
少しあからさまに避けてたかな。
さすがの翔さんでも怪しむよね。
余計な心配かけたくないし、今日は僕から話そう。
和「翔さん」
翔さんが腰かけているソファに僕も座った。
自覚してから二人きりになるのは久々で、妙な緊張感を感じた。
翔「ニノ、なんかあったの？」
和「え・・・？」
翔「なんか、悩んでる事とかあるんじゃない？」
やっぱり・・・
翔さんにバレてる。
和「別に？どうしたの翔さん、真剣な顔しちゃってぇ」
翔「・・・隠さないでよ」
和「何を？」
翔「・・・・俺じゃ、役に立てない？俺じゃ、ニノの力になれない？俺じゃ・・・駄目なの？」
翔さんは悲しげな目をして僕を見た。
なんで翔さんが泣きそうになってるの？
なんで翔さんがそんなに思い悩んでるの？
翔さんはちっとも悪くないのに。
悪いのは・・・・・僕の方なのに。
和「何のことか分からないけど、翔さんが悩むことじゃないよ」
翔「でも――」
和「翔さんは充分役に立ててるし力になってるよ？だから、心配しないで」
「スタンバイお願いしまーす」
和「ほら、翔さん行こっ」
翔さんの背中を押してスタジオへ移動する。
翔「うん・・・本当に大丈夫なんだよな？」
和「へーき、へーき！」
翔「いつでも話聞いてやるから」
・・・馬鹿な翔さん。
言える訳ないじゃん。
こんなの、翔さんに限らず誰にも言えない。
僕が内に秘めておけば、それで済む話。
だからさ・・・お願いだから、僕の中に踏み込まないでよ。
必死に押し殺してる感情が出てきそうで怖いんだよ・・・。
それ以上、優しい言葉をかけないで。
翔さんの優しさに付け込んで、甘えてる自分がいるから。
でも、そんな優しい翔さんに惹かれたんだと思う。
やっぱり――
やっぱり僕は、翔さんのことが好きだ。
だからこそ、失いたくない。
だから、翔さんには言えない。
ごめんね、翔さん。こんな僕のこと心配してくれたのに。
和「・・・ありがとう」
翔「・・行こうか！」
僕に笑顔を向けて、スタジオへと入る。
僕は翔さんの背中を見て、薄く微笑んだ。
翔さんに聞こえないように、好きだよと小さく呟いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩音(プロフ) - もちろん強制じゃないので！私自身もタメと敬語が乱雑するんでｗこんなんでよければ(−д−；) (2013年7月2日 23時) (
レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - チヒロさん» 自信家か(笑)ニノにピッタリそうｗ時間があれば見てみたいなぁ(*´∇｀*)あと、にのコレ！移転を記念して初めましての方以外タメでいこうかなぁ〜なんて思ってるんですがいかがでしょう← (2013年7月2日 23時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 何か変わってるというか自分に自信がありすぎる子みたいな役です（笑）多分…まだそんなに見てないので詳しくはわかりませんが（笑） (2013年7月2日 23時) (レス) id: b9612b7b3a (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - チヒロさん» あぁ〜、そのドラマちゃんと見てないんだよなぁ〜(´д｀；)どんなんか気になってたんだけど・・・なんか、ニノの役柄って暗めの子みたいな感じだった気が？１話だけちょろっと見た記憶がｗｗ (2013年7月2日 23時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - アラフェスで他のメンバーの各ソロに大宮SKが乱入して欲しい。そしてなんかトークとかで大宮SK劇場が始まってしまえばいい。そして大宮担の翔さんの顔面がデレデレすればいい。突然すみません。この思いを誰かに聞いて欲しくてつい←← (2013年7月2日 23時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真珠 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/sinnjunino
作成日時：2013年5月15日 12時
