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-RIN-




もう、耐えられなかった。






目の前で崩れ落ちるチカオンニ。


あっちゃんの話をすれば何かに取りつかれたかのように目の色をなくした。



恨んでた。
憎んでた。


だけど、もう、やめたかった。



階段をかけ上がった私はチカオンニの部屋に向かった。

チカオンニが行方不明だった間、チカオンニを誰かが守ってたはず。


その手掛かりを探さないと。
その人が今は必要だった。





「なんでもっ、なんでも良いからっ…何かその人の手掛かりをっ…」



目についたギターケース。


中を開けると、ハンカチと、一枚の紙切れ。



「これだっ……」



電話番号が書かれていて、震える指でスマホを押す。



prrrrr…prrr…



早く。
早く。
早く。





『もしもし…』


相手が出た瞬間、叫んだ。




「お願いです!!!助けてください!!!チカオンニが!!」

『え……?』

「説明はあとでします。とにかく助けてください。」



混乱してる相手に名前を名乗ると、




「リンです。…シュメリの。」

『どういうことですか。』





明らかに声色が変わった。


知ってるんだ…全部。




その瞬間、

下から大きな音が響いた。




「っ……」


急いで降りて叫んだ。




「チカオンニがっ……

死んじゃうよっ…!!!」



『アヤっ!!!!!』



持ってるスマホの奥から声がした。



__ガタン

__バンッ




サラやオンニ達がどこを見ているのか分からない。

ただひたすらチカオンニを殴って、蹴って…



『……さん!!!リンさん!!!リンさん!!』



スマホから聞こえる声に慌てて返事をした。



「は、い…」

『今どこですか!?』

「宿舎……」

『場所、教えてください。今すぐ行きます。』

「MOCOカフェって知ってますか…」

『はい、その近くです。』

「まっすぐ進んで、大きな通りを抜けると、坂道があるんです…」

『ちょっと待ってください。……ヒョン、その通りに入って。……リンさん、続きを。』

「その坂の奥にクリーム色の壁の一軒屋があって……そこです…」

『わかりました。あの、電話切らないでください。』

「はい…。」




動けない。
怖い。

サラが、
オンニが

怖い。






サラ「ねぇ、チカオンニ。

…もう、自由にしてあげようか…?」



.

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作品ジャンル:恋愛
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あやテテ(プロフ) - ファニさん» ありがとうございます!!頑張りますね。待っていてください。 (2018年2月19日 15時) (レス) id: 999741949f (このIDを非表示/違反報告)
ファニ(プロフ) - 受験、頑張ってください^^ 待ってます。 (2018年2月18日 20時) (レス) id: 787a0420f1 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - aimi0932さん» ありがとうございます。頑張ります!待っていてください。 (2018年2月17日 10時) (レス) id: 999741949f (このIDを非表示/違反報告)
aimi0932(プロフ) - 頑張れ!待ってます! (2018年2月17日 0時) (レス) id: 64258fc3d1 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - miki_duさん» ありがとうございます。とても嬉しいです!これからも更新たくさんしますのでよろしくお願いします!コメント、ありがとうございます! (2018年2月13日 15時) (レス) id: 999741949f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやテテ | 作成日時:2018年2月12日 16時

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