Believe～僕だけを信じて～ 4 (ページ19)

今日:9 hit、昨日:1 hit、合計:230,302 hit

169 ページ19

.

あの日から数日経って、アヤちゃんはA室に籠るようになった。

練習の合間、皆で覗いてみると、ギターを鳴らしながら歌うアヤちゃんの姿があった。

溜めてるその涙を
我慢する必要はないよ
いつもの君に戻れるなら
ずっとそばにいるね

涙をよく流す泣き虫な人は
自分に素直なんだよ

逃げていた自分の弱さと
向かい合うことで
掴めるものがある

その涙は無駄じゃない
いつだって君の背中を押してくれる

ポロッとアヤちゃんの目から涙が溢れた。

思わずドアに手をかけて中に入ろうとする

けど＿＿

伸ばした腕はガシッと捕まれた。

ｼﾞｮﾝｲﾝ「それは、ヒョンの仕事じゃない。」

「ジョンイナ…」

ｼﾞｮﾝｲﾝ「アヤちゃんは、テミナの大切な人なんだよ。」

「っ、んなの分かってるよ。」

視線をアヤちゃんに向けると、

「っ…」

アヤちゃんに何かを言ってギュッと抱き締めるテミナの姿があった。

ｼﾞｮﾝｲﾝ「ほらね、僕の親友ちゃんといるでしょ？」

なぁ、ジョンイナ。

その辛そうな瞳に気付かない振り、

してもいいか？

.