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あれから、彼女とは会えば世間話をするし、たまにお茶をする仲にもなった。

何回かそんなことを重ねているうちに彼女が僕の一つ下の年齢であると分かり、だいぶ距離は近づいた。今では友人と言えるだろう。

呼び方も少しずつ変化してきて、彼女は僕のことをさん付けではなく君付けにしているし、僕もたまにふざけて彼女を呼び捨てで呼んだりしている。

気づけば彼女と出会い2ヶ月は経とうとしていた。

























エデンは決して安全な街ではない。
どんなに栄えていても一本入った道には人っ子一人居ないことなんてザラにあるし表通りを歩いていても危険な目に合うこともある。

ある日、カフェのテラス席で本を読んでいると視界の端が騒がしいことに気づいた。そっとそちらに視線をやると10代半ばの女の子が男に絡まれていた。
男の風貌や女の子の嫌がり方からとても知り合いとは思えない。もしかしたら人攫いかもしれない。
僕は急いで店を飛び出した。

しかし男は力尽くで女の子を連れ去りにかかった。近くに車も用意していて逃げられたら追いつかない。

「くそっ、間に合え…!」

遂に女の子が車に乗せられそうになった時、車の陰から鋭い蹴りが飛んできて男の顎を蹴り上げた。
出てきた人物、Aさんは素早く女の子を自分の背に隠した。男は1発koらしい。

「子供に、しかもladyにこんな乱暴をするなんて、最低だな。君、頑張ったね。もう大丈夫だよ。」

彼女は膝を折って女の子を下から見上げるようにして頭を撫でている。すると女の子は安心したのか泣き出してしまった。

彼女は女の子をなだめるのに夢中で、もうひとりの男に気づいていなかった。

走る勢いはそのままに、右手に握りこぶしを作ってそのままーーー




ドゴッという鈍い音が響くと同時に驚いたように二人が僕を見る

「大丈夫ですか。油断大敵ですよ。」

「オリバー君!!助かったよ。さ、lady?今のうちにもっと人通りの多い場所へ行こう」

そう言うとそのまま彼女は女の子の肩を抱き表通りへ連れて行きそのまま両親を一緒に探して送り届けた。

「lady?もう1人でも裏路地に近づいたらだめだよ。わかったかい?」

コクリと頷いた女の子に「良い子」と言いながら頭と頬を撫でてお別れを伝えるAさん。そんな彼女に女の子は頬を赤くして俯いた。


【そりゃ女性も惚れる訳だ】

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作品ジャンル:恋愛
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bd(プロフ) - キッカさん» 私も思いましたが母がしていたので笑 美味しいんですよ…これからもよろしくおねがいします! (2022年7月8日 7時) (レス) id: acb9b65eb1 (このIDを非表示/違反報告)
キッカ(プロフ) - 土鍋に油入れて炒め物!?と思ってしまいましたが関係なく教授とキャメロンさんが幸せそうなのでOKです…!続編も今読ませてもらってます!これからの展開も楽しみです! (2022年7月7日 17時) (レス) @page45 id: a720bcf40a (このIDを非表示/違反報告)
bd(プロフ) - 春瀬さん» ありがとうございます!続編も引き続きよろしくおねがいします! (2022年7月7日 16時) (レス) id: acb9b65eb1 (このIDを非表示/違反報告)
春瀬(プロフ) - 素敵な物語をありがとうございます!みるみる引き込まれました。続編も楽しみにしています! (2022年7月5日 9時) (レス) @page50 id: eab317b5b8 (このIDを非表示/違反報告)
bana(プロフ) - みみさん» ありがとうございます!そう仰っていただけると幸いです! (2022年4月5日 0時) (レス) id: acb9b65eb1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:bd | 作成日時:2022年3月12日 0時

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