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今朝オリバーさんを訪ねた後、家で一人まったり過ごしているとインターホンがなった。
「はーい」
ドアを開けるとオリバーさんが今朝渡した鍋を持っていた。え、もう食べ終わったのか。まだ…いや、もう15時か。
「豚汁ありがとうございました。美味しかったです。それと、良かったらこれ…」
差し出されたのは洋菓子の詰め合わせ。とても美味しそうだ。どうやら彼の[酒を嗜む]範囲をこえてしまったらしく迷惑をかけたと気にしているようだ。別にあれぐらい大丈夫なのに。
「うわぁ!美味しそう!ありがたく頂くよ。オリバーさんはこれから時間ある?」
「はい、ありますが…」
「良ければうちでお茶しないかい?久しぶりに人と裏表なく関わりたくてね。無理にとは言わないけど」
「いや無理だなんて。是非。」
昨夜の件を気にしているから断り辛いだろうな。ごめんよオリバーさん。でも私はオリバー・エバンスについてもっともっと知りたいんだ。知的好奇心のような欲求が湧いてくる。
オリバーさんを家に上げてふたり分の紅茶を用意してお菓子をカゴに入れて机に出す。
「さ、どうぞ」
「ありがとうございます。いただきますね。」
◇◆◇◆◇◆
彼女の部屋はものが少なく、あまり帰らないセーフハウスというのは本当らしいことが伺えた。
部屋を見ながら紅茶飲む。美味しい…紅茶をいれるのも上手いなぁ。
そんなことを思いながらも彼女との会話は弾んだ。
「いやでも本当に美味しかったですよ、豚汁」
「本当かい?ふふ、実はあれ自信作っていうか。私も酒好きでね。たまにしか飲まないんだけど、たまに飲むからこそ二日酔いを良くするんだ。だから二日酔いの朝に飲むものとかは作り慣れててね。」
「そうだったんですね!お酒はどんなのを飲まれるんですか?」
「色々と。甘いのもいけるしね。ウイスキーなんかも飲むし日本酒も飲む。オリバーさんは?」
「僕はウイスキーとかが好きですね。」
彼女も酒飲みなのか。もしかしたら僕と同じぐらい飲むかもしれない。
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「甘いものも好きでね、この中だとこれが一番好きかな」
「あ!僕も同じのが一番好きなんですよー!」
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「そういえば女の子に大人気なんだろ?大変だねプロフェッサー?」
「そんなことまで知ってるんですか!?」
「ふふ、私も女の子にモテるからなんかあれば相談にのるよ」
彼女との空間は楽しくてなんだかとても落ち着けた。
【意外にも共通点ばかりの僕たち】
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bd(プロフ) - キッカさん» 私も思いましたが母がしていたので笑 美味しいんですよ…これからもよろしくおねがいします! (2022年7月8日 7時) (レス) id: acb9b65eb1 (このIDを非表示/違反報告)
キッカ(プロフ) - 土鍋に油入れて炒め物!?と思ってしまいましたが関係なく教授とキャメロンさんが幸せそうなのでOKです…!続編も今読ませてもらってます!これからの展開も楽しみです! (2022年7月7日 17時) (レス) @page45 id: a720bcf40a (このIDを非表示/違反報告)
bd(プロフ) - 春瀬さん» ありがとうございます!続編も引き続きよろしくおねがいします! (2022年7月7日 16時) (レス) id: acb9b65eb1 (このIDを非表示/違反報告)
春瀬(プロフ) - 素敵な物語をありがとうございます!みるみる引き込まれました。続編も楽しみにしています! (2022年7月5日 9時) (レス) @page50 id: eab317b5b8 (このIDを非表示/違反報告)
bana(プロフ) - みみさん» ありがとうございます!そう仰っていただけると幸いです! (2022年4月5日 0時) (レス) id: acb9b65eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:bd | 作成日時:2022年3月12日 0時