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「俺のために来てくれたんか！」
「仕方ないでしょ。後輩にも迷惑だし。」
嬉しそうに飛びつく不破さんと少しダルそうにしながらもされるがままの黛さんという、配信で見るような光景が目の前で展開される。
これがてぇてぇというやつか
「私としては先輩たちと仲良くできる機会ができて願ったり叶ったりだったけどね。これを機にコラボしてくれたら、なんて下心もあったり。」
なんて冗談交じりで笑うと、
「それはもちろんしますよ！」
と不破さんから元気な返事が返ってきた。
「え、本当に？」
「任せてください！」
これはこれは。思わぬ収穫。まさかこんなにあっさりOKいただけるとは。
横で黛さんがなんとも言えない顔をしているが良いのだろうか。
「そしたら後日調整して何かしましょう。よかったら黛さんもどうですか？」
「あー…俺はまた今度。」
「ふふ、お待ちしてます」
残念。フラれてしまった。
恐らく後輩というよりクライアントの印象が強いのだろうね。
それから少し話して二人は帰っていった。
◆◇◆◇◆◇
その日、僕はたまたま少し時間が空いたので街をぶらつくことにした。
すると、新しくカフェが出来て評判らしいと、信号待ちをしているときに聞こえてきた。
「(知らなかったな。空いているなら飲み物と、あ、なにかクッキーとかあればそれも買うか。)」
レインくんとかにはレビューを迫られそうだからメニューもよく見とこうかな、なんて浮かれ足で店に向かった。
でも僕はカフェに行ったことを後悔した。
「(A、と…不破先輩……？)」
カフェの窓際の席。楽しそうに談笑しているのは間違いなくAと不破先輩だ。
どうして二人でいるんだろう。
ジクリとした感情が胸に広がるように感じて、僕は思わずそこを立ち去ってしまった。
店には入れなかった。
「(どうして二人で…)」
二人共綺麗な顔立ちだから絵になる、というかお似合いにすら見えた。
そんな二人を思い浮かべては血の気が引いたような感覚になる。
またジクリと胸が痛んで、はっとした。
「(、だめだ…駄目だ駄目だ)」
彼女は大切な友人で、僕も彼女もそう思っている。
今ある関係で充分じゃないか。
彼女が誰と何したって、僕には関係のないことだ。
この関係こそベストなんだよ。こんなに居心地のいい関係、他にはない。
壊すべきではない。
そう思って、僕はジクリと痛む胸を無視して歩いた。
【この気持ちに気づいてはいけない】
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bd(プロフ) - キッカさん» 私も思いましたが母がしていたので笑 美味しいんですよ…これからもよろしくおねがいします！ (2022年7月8日 7時) (
レス) id: acb9b65eb1 (このIDを非表示/違反報告)
キッカ(プロフ) - 土鍋に油入れて炒め物！？と思ってしまいましたが関係なく教授とキャメロンさんが幸せそうなのでOKです…！続編も今読ませてもらってます！これからの展開も楽しみです！ (2022年7月7日 17時) (レス) @page45 id: a720bcf40a (このIDを非表示/違反報告)
bd(プロフ) - 春瀬さん» ありがとうございます！続編も引き続きよろしくおねがいします！ (2022年7月7日 16時) (レス) id: acb9b65eb1 (このIDを非表示/違反報告)
春瀬(プロフ) - 素敵な物語をありがとうございます！みるみる引き込まれました。続編も楽しみにしています！ (2022年7月5日 9時) (レス) @page50 id: eab317b5b8 (このIDを非表示/違反報告)
bana(プロフ) - みみさん» ありがとうございます！そう仰っていただけると幸いです！ (2022年4月5日 0時) (レス) id: acb9b65eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bd | 作成日時：2022年3月12日 0時
