Story50 ページ4
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A 「これ、やっぱりあげる!」
マサイ 「え?」
あたしはマサイくんのことを追いかけてブラウニーを彼の目の前に差し出した。
マサイくんは目をぱちぱち。
理由を尋ねるみたいに見てくるから、なんとなく気まずくて目をそらす。
なんでこの人にあげるなんて言ったんだろう…。
からかわれそうだしやっぱりやめればよかったかも…と後悔しかけた。
マサイ 「まぢで貰ってもいいの?!」
マサイ 「ねぇねぇ食っていい?!」
A 「別にいいけど…」
マサイくんは声を弾ませブラウニーを受け取った。
マサイ 「うっめぇ!!」
まだ飲み込んでいないのに味の感想。
A 「先に飲み込んでから話しなよ(笑)」
そう言うとマサイくんは頷いてもごもごと口を大きく動かす。
その姿がなんだか面白くてあたしはクスッと笑った。
それから…少し嬉しかった。
あたしの作った…正確に言えば唯と一緒に作ったお菓子だけど、欲しいと言って美味しそうに食べてくれている。
1番食べて欲しかったのはシルクだけど、危うく無駄になってしまうところだったし、こんなに喜んでくれるならあげてよかったと思った。
マサイ 「ごちそうさま!」
A 「えっ!はやっ!!」
マサイ 「すっごい美味かった!」
A 「よかった。」
この前は人のことを面白がってからかっているだけのように感じあんまり関わりたくないタイプの人だと思っていたけど、もしかしたらいい人なのかもしれない。
シルクの友達だし…。
他には誰もいない、物音を聞こえない、静かな廊下の真ん中。
A 「シルクのことなんだけど…、あたしのことなんも言ってなかった…?」
マサイ 「いや…」
マサイくんは少し驚いたように目を見開いた。
マサイ 「シルクとなんかあったの?」
昨日の朝とは違う真面目な顔で聞いてきた。
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ゆり(プロフ) - 楽しみに待ってますのでまた是非更新お願いします(≧▽≦)ゞ (2019年8月20日 20時) (レス) id: cf54931ea1 (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - あやなさん☆ また是非是非続き更新お願いします!楽しみに待っています! (2019年8月15日 0時) (レス) id: e94d3626b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 続きが見たいです!!更新頑張って下さい(*≧∀≦*) (2019年5月19日 20時) (レス) id: cf54931ea1 (このIDを非表示/違反報告)
愛と勇気だけが友達 - 更新頑張ってください! 楽しみにしてます。♪ (2019年3月2日 7時) (レス) id: 9cbaeb96d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - やった〜!!!もう嬉しすぎてすでに心臓バクバク!!!楽しみにしてます!!!これからも頑張って!!! (2019年2月24日 12時) (レス) id: cf54931ea1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやな | 作成日時:2018年4月9日 22時