こっちを向いて。 【Fischer's/シルクロード】2

Story75 ページ30

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シルクside


唯 ｢シルクくんは？｣


シルク ｢ん？｣


唯 ｢シルクくんは、好きなひととうまくいってるの？｣


シルク ｢え…｣


まさか聞き返されると思っていなくて、さらに予想されていなかった質問に戸惑う。


シルク ｢俺は…｣







うまく言ってるかと聞かれれば、全くもってうまくいっていない。

好きなやつは俺の気持ちに気づきもせずに、目の前で彼氏のことを話していて。

俺も弱ってるところにつけ込んでしまえばいいのに、励ましたりなんかして。





シルク ｢俺のほうは全然。｣



この恋が実ることなんてない。

そう言いきれてしまうくらいに、望みもカケラもない。



シルク ｢でも、いまのままでいいのかな…｣


唯 ｢え？どうして？｣



とても不思議そうに見つめてくる唯。

どうして…だろう。



改めて問われれば、自分でも不思議に思う。

なんで俺は、今のままで満足しているんだろう。

まっすぐ俺を見つめる大きな瞳。

これも自分のものにしたい。そう思っていた頃もあったはずなのに。

いつからだろう…。

いつからこんなふうに思うようになったんだっけ…？





唯 ｢優しいんだね。シルクくんは。｣


シルク ｢え？｣


唯 ｢詳しいことはわからないけど、でも優しいから今のままでいいって言ってる気がする。｣



違う？と続けて微笑む唯。
その表情に息が詰まりそうになる。


優しい？…誰が？



シルク ｢残念ながら違うよ。俺は。｣



ただ単に、いまこの関係を壊したくないだけだ。

想いを伝えてフラれてしまうのが怖いだけ。

全然やさしくない。

そこまで考えた時、なんでかあいつの顔が浮かんできて。







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どうもこんばんわ！

作者のあやなです〜〜〜！

1週間程度なにも言わず休んでしまって申し訳ございません(；；)

実は中間テストだったんです。

でもおかげで100点とること出来ましたー！


きょうからまたばんばん更新していくので、たくさん読んでください！(笑)

では、引き続き『こっち向いて。』をお楽しみください〜！！！！


作者より


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