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第7話 ページ9

ジオルド「先日のお話は、考えていただけましたか?」









『』ピク









テーブルをはさみ向かいのソファに座るジオルドの言葉に、Aは止まる









『…ジオルド様、その件については先日お断りしたはずですが…………』









ジオルド「ええ、わかっています」ニコニコ









『(じゃあ何度も言わないでよーーーー)』









ジオルド「幼い当主であるあなたには、それほど悪い提案ではないと思いますが?」









『まあ!!
 私のことを心配してくださるなんてお心が海のように広くていらっしゃいますわね

 どうかお構いなく、私王家の継承派閥争いに巻き込まれたくはありませんので』









ジオルド「それは…」









Aの言葉にジオルドは言葉を詰まらせる









ジオルド「継承争いが嫌ならば、必ず守ります
  あなたがいいんです、お願いしますA」









ジオルドは席を立ち、Aの前に立つ









そして跪き手を取った









『ちょッ……』









ジオルド「後悔はさせません
  だから信じてーーーー」









ジオルドの唇が、Aの手の甲に近づく









『まッ……!!』









バーン!!









「失礼します、お茶をお持ちしました

 おやおやジオルド殿下、“私の”姉上に何を?
 お茶をお出ししますので、どうぞお席へ」









ガラガラ!!









音を立ててドアを開けたアルフィードは、これまた大きな音を立ててティーセットをのせたワゴンを動かした









もちろんそのワゴンを、Aの真横まで持っていき、ジオルドは強制的にAから離された









アルフィード「姉上のお好きな紅茶をお持ちしました」









『ありがとうアル』









アルフィード「遅くなり申し訳ありません
  いつも姉上にお茶の準備をするときは、ティータイムの相手がボクなので

  つい“姉上とペアの”ボクのティーカップを出してしまって
  “来客用”のティーカップに取り換えてきたんです」









アルフィードはジオルドに目をやり、勝ち誇ったように笑みを浮かべた









『あら、そうだったの?
 いつもより遅いから心配していたの』









アルフィード「姉上に心配していただけるなんて…!!
  ですが今度からはこのような失態がないようにします!!」









顔を赤くして、アルフィードは喜んだ

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もこ(プロフ) - アル可愛い……夢主も可愛い!コメント返してくださりありがとうございます! (9月24日 20時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
あやなん(プロフ) - もこさん» 総愛されエンド了解です!!ありがとうございます!! (9月24日 19時) (レス) id: 02dc14a173 (このIDを非表示/違反報告)
あやなん(プロフ) - 氷華桜さん» お待たせしました! (9月24日 19時) (レス) id: 02dc14a173 (このIDを非表示/違反報告)
あやなん(プロフ) - やみさん» お待たせしました!! (9月24日 19時) (レス) id: 02dc14a173 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - コメント失礼します!私愛され&逆ハー大好物なので嬉しいです!はめふらのキャラ全員推しなので嬉しいです!出来たらなんですけど全員に恋愛的に愛されたいです。更新頑張ってください! (9月16日 19時) (レス) @page7 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやなん | 作成日時:2021年11月14日 23時

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