お兄ちゃんだから…

誘拐理由 ページ25

風磨side






風『…本気で誘拐しようと思ってない、でしょ？』



「…風磨くんがそれきいちゃう？(笑)
まぁとりあえずさらってくれればいいって言われてるしねー
誘拐が目的じゃなくて、、、なんたらって言ってたし(笑)」


一番重要なとこ忘れちゃだめでしょ…
でも依頼人、これで分かった。多分…

スタッフさん、だよね。
ほんとの目的はおそらくメンバーに迷惑をかけさせること。


そして…俺を落ち込ませること。ただそれだけ。




風『自分で帰る。』

「どーやって？手とか縛られてんじゃん(笑)」

風『もうきった。石使って！』




依頼されてた人と話してる間にずっと尖った石でヒモきってた甲斐があった。


相手に石を投げつけてから走る。

幸い、本気で誘拐する気はないようで、
走って追ってきたりはしなかった。

皆もうあのメールに気づいてこっちに向かってる(多分)から全速力で走った。





風『はぁっ、はぁっ、』


最近あんまり寝てない(食べてない)せいか
走るのが遅くなったきがする。
息もきれやすくなったし…




風『ほんとっ…なさけないな…』




そんな独り言を呟いていると…

ﾄﾞﾝｯ

健「いたっ……ふ、風磨っ！！」

風『すみませ……中島！？』



運良く…いや、運悪く中島にぶつかってしまった。



健「良かった…心配したんだよ？」

風『ごめん…』

健「で…

何もされてない？
怪我してない？
大丈夫だった？
もしかして性的苦痛をうけたとか…
無理してない？
あ、ほらここ血がでてる…
はやく手当てしないと！
歩ける？背中のせてくよ？」


風『だ、大丈夫だから…俺男だし(笑)歩けるよ(笑)』

健「無理してない？遠慮しなくていいよ？」

風『ほんとに大丈夫。ケガも走ってて枝にあたっただけだから』

健「ならいいけど…でも背中にはのって？
むしろのせさせて？

…酷いこと言っちゃった償いが、少しでもしたいから…」




…もしかして中島が呼び出したのって…
俺に…謝るため？
中島は何も悪いことしてないのに？




風『悪いことしたのはこっちだよ！
…ほんとにごめん…信頼してないわけじゃないんだけど…
むしろ信頼しすぎてるくらいだし…』


健「ううん、俺、”シンメやめる”なんてめっちゃ酷いこと言っちゃって…風磨にだって事情くらいあるのに…

でもさ、そのうち落ち着いたら話して、くれる？」


風『…あぁ。勿論 ﾆｺｯ』




落ち着く時なんて…あるかは分からないけど。

いつもの…→←お詫び＿出来れば読んで下さい！

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