あの時 ページ17
俺達は、あの時の事を忘れられない。翌朝、気がついたら眠っていて、ヘリの音がする。多分救助隊のヘリだろう。
横で眠っているAは俺より早く起きていた。
ネス「おはよー…」
貴「おはよう〜兄ちゃん…」
ヘリの音が凄い…煙に向かって走って行っている……2人は立ち上がり、煙の方を見る。
貴「凄い煙……」
ネス「これって…夢じゃ…ないんだよな……?」
怖い、怖いんだ。凄く。
2人は階段のふちに腰をかける。
貴「そう言えばグラーミは?」
グラーミの奴、俺達に飯を買ってきてくれてるのか?
この近くのコンビニはめちゃくちゃになっちゃったよな……?
ネス「多分飯買いに行ってるんじゃね?」
素っ気ない態度でネスは言い返す。
兄ちゃん、無愛想だな〜…
ネス「大丈夫だって、いざとなったら、俺達だけでも帰れる」
貴「うん」
ネス「そうだ、繋がるかな?スマホ」
俺はスマホをバッグから取りだし、繋がるかを確認したけど…やっぱり電波を受診出来なくなっていた。
電話出来るかと思ったけど、やっばりダメだった。
貴「ダメ?」
ネス「全然ダメだ」
そう言いスマホをバッグにしまった。
貴「みんな、大丈夫かな…?大丈夫だよね………?ねえ…兄ちゃん…みんな…だいじょ…… 」
ネス「分かんねーよ!!連絡取れねーんだから!!何でもかんでも聞くなって言ってるだろ!」
ネスはAを怒鳴りつけるような声で言う。
こんな兄ちゃんは久しぶりだ……
グラーミ「さーては2人とも、腹減ってない?腹が減るとついイライラするからな〜」
グラーミが戻って来た。やっぱり俺達の朝飯を買ってきてたのか…手に持っている袋で分かる。
グラーミ「ほれ、朝飯〜」
貴「ありがとう グラーミ」
グラーミ「気にするな笑」
ネス「どこで買ってきたんだ?」
グラーミ「えっ?すぐそこに非常用のコンビニがあってさ、そこで」
ネス「なるほどなー」
貴「おにぎりだ〜!」
グラーミ「20個は買っといた笑」
ネス「凄っ…!?」
グラーミ「とにかく食え食え〜!飲み物も大量に買っといた」
ネス「起きたら居ねーから先に帰ったのかと思ったぜ」
グラーミ「ネス、お前寂しがり屋なんだろ〜」
貴「そうだよ!前兄ちゃん、ベッドでずっと泣いてたもん!」
ネス「ちょっ!?コラっ!A!」
俺は顔が赤くなる。
グラーミ「ははっ、俺そういうの好きだぜ!」
ネス「別にそういう訳じゃねーし……」
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作者名:ayanaakiko1107 x他1人 | 作成日時:2020年1月23日 22時