やっと ページ14
建物が落ちてきそうな予感しかしなかった。
余震の可能性は高い。
俺達は向かおうとすると、
そこは、何もかも無くなってしまっていた。
男の子…逃げ遅れて閉じ込められた可能性は高い……
グラーミ「大丈夫か？怪我は？」
老人「大丈夫です ここはもう危ないから あなた達も避難してください。」
グラーミ「あの…男の子探してるんだ…水色のTシャツで、腰にラインの入った服を着た……」
老人達は驚いたような顔をする。
老人「もう一通り探して、この子が最後なんです…
後の子は…もう…」
ネス「Aー！どこに居るんだー！返事してくれ！Aー！ Aー！A……！」
俺は叫んでも声はしない。あるのは下敷きになった子達が居た。
グラーミ「ネス…一旦外に出ようぜ…ここも危ない…煙に巻かれないうちに…」
ネスは泣きながら
反抗する。
ネス「嫌だ！行くなら1人で行ってくれ！俺はAを置いて行けない！」
グラーミ「じゃあ考えろ どうしたら死なずに済むか
Aだって、生きてたらきっと避難してる！
だからお前が死んじゃダメなんだ！
生きて、Aを見つけるんだろ！」
ネスとグラーミは外に出ようとする。ネスは、Aの事を、まだ考えていた。
ネス「A……」
その時、俺は思い出した。Aに飲み物を買ってきてって言ったことを。
ネス「飲み物……！待ってくれ！」
グラーミ「どこ行くんだ！？」
ネスはコンビニの中に入って行った。
ネス「ここだけ探させてくれ！」
グラーミも中に入って行く。
やっぱり、Aは居なかった。
グラーミ「行こうぜ…」
店員「誰か居るんですか？」
2人「え……？」
誰かの声がする。助けを求めてるような…
棚の叩く音が聞こえる。
店員「助けて！ここです！助けてください！」
ネス「い…今行きます…」俺はその場に駆けつけた。
貴「兄ちゃん？」
ネス「！？」
貴「兄ちゃんなの……？」
ネス「A！？」
貴「兄ちゃん！！」
ネスはAの手を握りしめる。
ネス「A！？怪我は！？」
貴「大丈夫」
ネス「待っててくれ！すぐ出してあげるからな！」
貴「うん…」
グラーミ「そっち持ってくれ！」ネス「分かった！」
2人は棚を退かし、Aは泣きながらネスに抱きついた。
貴「兄ちゃん……！」
ネス「A！ A…… 良かった無事で……本当に良かった………！」
貴「兄ちゃーん！！」
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作者名：ayanaakiko1107 x他1人 | 作成日時：2020年1月23日 22時
