回復 ページ21
「う……」『ぅ…ん…』
かりんと蔵馬は同時に目を覚ました。
「かりん!良かった……。
でも、じゃあ母さんは一体……!?」
『……いってらっしゃい』
「あぁ…」
蔵馬は病室に急いだ。
その場に残されたかりん。
『ありがとう。』
まだ眠っている幽助に一言こう言った。
すると、幽助も目を覚ます。
「いかんなー。ああいう場面だとつい後先考えず動いちまう。」
かりんはふふっと笑う。
その気配に気づいたのか、幽助はこっちを向いた。
「お、おめぇ!かりん!!っていうか蔵馬んトコ行かなくていいのか?」
『いいの、今は親子の時間。
……暗黒鏡、持って行きなさい。もう必要ないから。』
「お、おう。」
かりんは立ち上がり、屋上を出ようとする。
「おめぇはどうすんだ?」
『どうって……まだわからないわ。私は蔵馬についていくのみだもの。
それに……蔵馬くらいしかついていける人はいないし(ボソッ)』
「?それってどーゆー
『どうせ貴方とはまた会うんでしょうし、昔話は今度するわ。蔵馬を助けてくれてありがとう。じゃあ』
あっ、おい!……行っちまった」
かりんが去った屋上。しばらくして幽助もその場を去った。
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作者名:唯那 | 作成日時:2017年6月20日 20時