実行~2~ ページ15
ザッ
草をかきわけながらその少年は四人のもとへやってくる。
「まさかこんなに早く見つかるとはな。
聞いて驚けよ!!俺は霊界探偵の浦飯幽助様だ。神妙にお縄につけや!」
「霊界探偵だと〜!?」
「・・・霊界に選ばれた追跡者だな・・・!
しかしそれにしてはちっとも霊力を感じないな」
「それどころか隙だらけだ。
一撃で倒せそうだぞ、こんなやつ」
「やろう、ちっともおどろかねェ」
「(しかし仮にも霊界から選ばれた人間だ。それに自信たっぷりのあの態度・・・。もしかしたらすごい力を隠しているのかもしれん。)ここはとりあえずもめごとはさけるか!!」
そういうと飛影は飛び、どこかへ去る。
その様子に少年、もとい浦飯幽助は驚いているようだ。
「(・・・オレも今はまだ捕まるわけにはいかない)かりん」
『ええ』
二人もその場を去る。
後ろから幽助の引き止める声が二人の耳にははっきり届いたが、無視して進み続ける。
帰路、二人は終始無言だった。
自分達のそう遠くない未来のことを考えていたのだろう。
そうこうしてるうちに、二人の自宅についた。
「じゃあ、また」
『・・・ええ、おやすみなさい』
二人の未来はどうなるのだろうか。
満月まであと4日......。
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作者名:唯那 | 作成日時:2017年6月20日 20時