お話サンプル (ページ9)

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Prolog ページ9

ｰCHANYEOLｰ

アヤ「初めまして。大邱から来ました。イムアヤです。よろしくお願いします。」

中学2年、夏。

彼女が現れたあの日から、俺の日常はキラキラと輝き出した。

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何の変哲もないつまらない毎日が妙に退屈で、飽き飽きしていた。

『好きです！付き合ってください！』

「ありがと。けどごめん。好きな奴いるんだよね。」

適当な嘘を吐いて、笑って。

そんな自分が死ぬほど嫌いだった。

『ちょっ、何この音楽ダサーw』

「それなー笑」

毎週水曜日、昼休みに流れる音楽は、売れてない海外ロックバンドの曲。

皆はダサいと口々に言うけど、俺は嫌いじゃなかった。

けど、そんな事を言える訳もなく、ただ友達の言葉に同調していた。

『チャニョルーあの変な曲、イムアヤが流してるってよ。』

「へぇ。」

所詮放送委員が流す曲。
曜日ごとの担当制だから、誰がどの曲を流してるかなんて直ぐに分かる。

イムアヤ──

微妙な時期に転入してきた物静かで誰ともつるまない女子。

そして、

後の俺の愛する人。

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