お話サンプル (ページ11)

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ｰCHANYEOLｰ

ダンスの練習のためメンバーと事務所に朝から向かった。空いている部屋を確認しようとスタッフさんに声をかける。

「すみません、どこ空いてますか。」

『ちょっと待ってくださいね、えっと、ここですね。』

「…他にはないですよね？」

空いているのは設備もイマイチの小さな部屋。
無理を言ってることはわかっているけど、それでも。

『すみません。しばらくはPairがカムバックのために使いますので。』

「あーそっか…。分かりました。ありがとうございます。この部屋借りますね。」

スタッフさんの言葉に納得。
あの先輩達には全てを譲るのがSMの常識だから。

JI「スタッフさんなんて？」

「Pair先輩がカムバするらしくてここしか空いてない。」

BH「まじ！？カムバすんの！」

SE「ならしょうがないですね。」

きっと俺達EXOはまだマシな方。後輩や練習生なんかはきっと、ここよりももっと設備の悪い所での練習なんだろう。

KS「てことは、挨拶行かないと。」

SH「そうだね。でもとりあえず練習しよう。」

JD「きっと夜遅くまでおられるだろうし。」

SMの常識その2。2010年以降にデビューしたものは、事務所でもPair先輩に挨拶に行くこと。

別にPair先輩に許容された訳じゃない。
いつの間にか出来ていた暗黙のルールみたいなもの。

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