desk38 ページ38
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「はぁっ、はぁっ、…」
保健室の前で息を整えて、そして、ドアに手をかけたその時、
ｾﾌﾝ「アヤ…？」
「セフン君…」
片手に飲み物を持っているセフン君がいた。
ｾﾌﾝ「…少し、話さない？」
何も言わない私に、セフン君はそう言った。
コクリと小さく頷いて、私達は歩き出した。
ｾﾌﾝ「チカとテミナ、ジョンイナ、俺が出会ったのは入学したての頃。
テミナとジョンイナと俺は中学から同じで元々仲は良かった。一緒にダンス部に入って、楽しく活動してた。
ある日、2人が1人の女の子を連れてきた。
それが、チカ。
1度見ただけで分かった。
二人ともチカに恋してるなって。」
「っ、」
懐かしそうに話すセフン君。
ｾﾌﾝ「そんな時、チカは合唱部に入部したんだ。音楽の歌のテストでその才能に惹かれた先生がしつこく勧誘して。チカは優しいから断れなかった。
妙な時期に入部した1年、先生直々の勧誘。
それだけで既に彼女は1目置かれる存在だった。
でも、大きなコンクールの直前、3年にとっては最後のコンクール。
ソロを任されていた3年の先輩がコンクール前日にソロを降ろされた。」
セフン君の瞳が悲しみに染まる。
ｾﾌﾝ「そして、部員全員の前で先生は言ったらしい。
ソロはチカだと。
その時、その瞬間から、チカは、部員全員から恨まれた。
その実力に嫉妬され、誰も彼女を褒める人はいなくなった。
そしてそれに気付いたのは、テミナだけだった。」
「っ、」
ジョンイン君の言葉を思い出した。
＿＿＿そいつさ、好きな子がいじめられてるのに気付かなかったんだ。
ｾﾌﾝ「誰にも迷惑をかけたくない、チカはそう思って俺達に何も言わなかった。
次第に嫉妬はエスカレートして、酷いいじめになっていった。
それでもチカは何も言わなかったんだ。」
辛そうなセフン君に、胸が痛くなった。
ｾﾌﾝ「元気のないチカを見る度、部活に行きたくなさそうな素振りをする度、何度も聞いたんだ。
どうした？
何かあった？
それでもチカは首を振って、大丈夫だって、それしか言わなかった。」
＿＿＿その子はいつも"大丈夫だよ"って"心配し過ぎだ"ってそう言って…。
＿＿＿結局、本当は全然大丈夫じゃなかった。
「っ…」
ｾﾌﾝ「辛そうなチカを見るのは、俺達も辛かった。」
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あやテテ(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！心からあの3人に守られてみたくて書いちゃいました笑コメントありがとうございました！ (2019年8月20日 2時) (
レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ジョイナカワイイね、三銃士かっこいい！ミュージカルみたい (2019年8月19日 8時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作成日時：2018年5月20日 15時
