desk34 ページ34
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文化祭がついに終わった。
楽しい行事が終わってしまったからかどことなく寂しそうな校内。
ある日の昼休み、私は、ユラに連れられて購買に行った。
『ありがとうございましたー。』
購買を出てしばらく、教室までの道のりを、どうでも良いことを話しては笑いあった。
どんなにのろけ話を聞いても何も思わなくなった。
その時、通り掛かった1組がとても騒がしいことに気付く。
ただ、何となく。
ユラ「1組うるさいね〜。」
「うん、珍しいね。学年の中でも優秀な人が多いって聞くのに。」
他のクラスはほとんど差はないけど、なぜか1組は毎回平均点も高い。
優秀だとよく言われる1組が、なぜ今日に限ってうるさいのだろう。
気になった。
少し覗いてみると、
『お前マジでムカつく。』
『調子乗んなよ！！』
ひとつ上の先輩3人と同学年の女の子3人が一人の子に罵声を浴びせ、あろうことか、
"きゃあ！"
"うわ、痛そう〜"
暴力も振るっていた。
ユラ「えーあんなの今時あるんだね〜。」
呑気なことを言うユラだけど、私はその場に立ち尽くし、言葉が出なかった。
すると、近くにいた1組の子たちのヒソヒソ声が聞こえてきた。
"今度は何したの？"
"何かコンクールのソロパートを先輩、あの子に奪われたって"
"マジか〜"
"にしても今回はいつも以上だね。"
"6人で1人で陰湿すぎ。"
"さすがにあの先輩に立ち向かえる人いないしね。"
男子は面白そうに、女子は気の毒そうに、皆、ただその様子を眺めてるだけだった。
『今日はあんたの王子様、風邪で休みなんでしょう？良い気味。』
『ふふ、ざまぁ。』
『今日はだーれも助けてくれないね。』
そういいながら、先輩は、その子のお弁当の蓋を開けて、頭の上にばらまいた。
不意に、その女の子が顔を上げて、私と目が合う。
「っ……！」
それは、＿＿＿＿＿＿チカちゃん、だった。
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あやテテ(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！心からあの3人に守られてみたくて書いちゃいました笑コメントありがとうございました！ (2019年8月20日 2時) (
レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ジョイナカワイイね、三銃士かっこいい！ミュージカルみたい (2019年8月19日 8時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作成日時：2018年5月20日 15時
