desk 23 ページ23
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『アヤさん、悪いけど、この箱準備室に運んできてくれない？』
文化祭の準備が着々と進む放課後、申し訳なさそうにやって来た実行委員の男の子。
きっと、彼には仕事がまだ山ほどあるに違いない。
「うん、分かった。」
『ホントごめん。』
受け取った箱の中身は恐らく今日は使わなかったお化け屋敷のための小道具。
行けるかな、と思ったけど、実際持つと…
「手、つりそう…。」
結構負担が掛かった。
よっこいせと持ち上げてフラリフラリと準備室を目指す。
と…
ｾﾌﾝ「アヤ、手伝うよ。」
次の瞬間、スッと軽くなった手元。
驚いて隣を見れば、余裕そうに箱を持つセフン君の姿があった。
「え、いいのに…。」
ｾﾌﾝ「力仕事は男に任せな。」
「じゃあ、お言葉に甘えて。」
二人で他愛もない話をして盛り上がった。
ｾﾌﾝ「よいしょっと。ここで良いんだよね？」
「うん。ありがとう。」
ｾﾌﾝ「どういたしまして。」
フニャリと笑ったセフン君。
二人で教室に戻ろうと少し歩いた時だった。
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ｼﾞｮﾝｲﾝ「何でいつも一人で抱え込むかな。」
誰にも使われてない教室から、
ジョンイン君の声がした。
思わずセフン君と顔を見合わせる。
だけどそんなの、ほんの数秒で。
私は気が付けば、教室に近付き、中の様子に目と耳を傾けていた。
『別に抱え込んでなんか…』
ｼﾞｮﾝｲﾝ「抱え込んでるだろ。」
辛そうなジョンイン君の声に心臓が大きく波打つ。
一緒にいる女の子は、以前昇降口でジョンイン君と歩いていた子。
『ジョンイン君が心配しすぎなの。ほら、全然大丈…っ』
ああ。見るんじゃなかった。
どうしてか、そう思ってしまった。
だって、
ｼﾞｮﾝｲﾝ「俺に全部話せなんて言わないからさ。
せめて、テミナには助けてもらえよ。
もう、苦しまなくていいから。」
ジョンイン君が彼女の小さな体をふんわりと包み込んだから。
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あやテテ(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！心からあの3人に守られてみたくて書いちゃいました笑コメントありがとうございました！ (2019年8月20日 2時) (
レス) id: 62409e4653 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ジョイナカワイイね、三銃士かっこいい！ミュージカルみたい (2019年8月19日 8時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作成日時：2018年5月20日 15時
