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河村さんside
河「帰る？」
『.....そうします？』
とあるスタジオの前で、今にも昇天されそうな顔をして立ち尽くす僕と藤堂。
え、山本じゃないの？と思った画面の前の皆さん！安心してください正常です。
ファルさんが出してくれた車にこのルックス詐欺を詰め込む手伝いをしていただけの筈なのに、いつの間にか僕まで乗せられていたのが事の発端。
勿論そのときは山本も乗っていたから、二人を降ろしたらオフィスに戻れるとばかり思っていたというのに、降ろされたのは僕の方だった。
「よしくぅううん！」と叫ぶ藤堂と呆然とする僕に素晴らしい笑顔を向けてドアを閉めやがった山本と、ゲラゲラ笑いながらGoProを構えていたファルさんは記憶に新しい。
きっと福良の差し金だろう。あいつマジで口に野菜詰め込んでやるからな。
『河村さん顔怖いですよ』
河「お前はいつも以上に顔面詐欺ってるね」
『どういう意味ですかそれ』
あんなに僕らの前ではすっぴんで酷いときは前髪ちょんまげにしてるくせに、今日はなんか唇も頬っぺたピンクだし、瞼きらきらしてるし髪のもきちんと結わいてる。
おまけに服装だってちょっと綺麗めなワンピースで、ここまで普段と違いすぎると最早いらっとする領域だ。
「あの子モデルさんかな」なんてひそひそと囁かれるこいつはやっぱり顔だけはいいのだと再認識する。
河「視線が痛い」
『中入るのとこの視線に晒され続けるのとどっちがいいですか』
河「中入る」
『うわマジか』
河「だってもう５分前だもん」
『それは良くない』
恋する乙女の如く、不安に揺れて細められていた瞳がパッと期待に輝いた。
あんなに行きたいと行きたくないの狭間で揺れていたくせに、行かなくてはいけない理由を突きつければ直ぐに行きたいに傾くんだから単純極まりない。
『じゃあ開けてください』
河「は？いや藤堂が開けなよ」
『え？私に死ねって言ってます？』
河「そう受けとるならそうだね」
『悪魔』
河「ふーん、そういうこと言うんだぁ」
『な、なんですか』
河「いいの？伊沢のプロテイン黙って飲んだ挙げ句不味くて吹き出したこと本人に言っちゃうけど」
『いやもうそれだけは言わないでください！』
だんだん脱線していく話題にヒートアップしていた僕たちだが、きぃ、とドアが鳴いたことにびくっと肩を震わせる。
そこからひょっこり顔を覗かせたのは、僕より年上とは思えないような天才ビートボクサーだった。
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木菟(プロフ) - 千紘さん» わ、ありがとうございます！もちろんです(*´-`)上手く書ける自信はありませんが、楽しんでいただけると幸いです！ (2020年5月17日 0時) (
レス) id: 8ed11adb4a (このIDを非表示/違反報告)
千紘 - もちろんです。朝からそれ正解とても面白かったです。機会があればまた田村さんとの絡みお願いします．これからも応援してます。頑張ってください。 (2020年5月15日 6時) (レス) id: 57238377df (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - 千紘さん» コメントありがとうございます！あんまり口調が似ないかも知れませんが、それでもよろしいですか.....?? (2020年5月9日 15時) (レス) id: 8ed11adb4a (このIDを非表示/違反報告)
千紘 - アイツが彼女だったらシリーズで田村さん書けますか。 (2020年5月8日 9時) (レス) id: 57238377df (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - みーさん» みー様ありがとうございます！お顔は良い子なので...笑qkの皆様のちゃんと男子大学生な所も書けたらなと思っております。了解です！こうちゃんさんをたくさん照れさせたいと思います(*´-`) (2020年4月23日 10時) (レス) id: 8ed11adb4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木菟 | 作成日時：2020年4月4日 22時
