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山本さんside
ガチャガチャっという音でうとうととパソコンに向かいながら夢の世界に飛んでいた意識が引き戻された。
明らかにドアノブが立てた音に時計を確認すると、現在時刻は00:23。えっ、こわ。
とあるドッキリ動画でご存知かもしれないが、僕はホラーが苦手な人種だ。
暫くドアを見つめるもドアノブが再度口を開くことはなく、上の人が階を間違えちゃったのかなと胸を撫で下ろした、次の瞬間。
がちゃ、と鍵が差し込まれる音が響いて、僕の頭にストーカーの文字が過る。
つぅ、と冷や汗が背中を伝うのを感じながらドアを見つめていると、今度は解錠される音がした。え、え、なんでなんで。合鍵？
段々と加速する心拍音を無視して開いた無情なドアの先に、華奢な影がふらっと揺れた。
「.....A？」
見覚えがありすぎるシルエットは確かにAだと言う長年の勘に従ってテーブルから離れてその影に近付くと、その勘が確信に変わる。
「A？」
『....はれ？なんれよしくんがいるの？』
「ここ僕の家だよ」
ふらふらしてるAを玄関の段差に座らせて、早急にドアと鍵を閉めた。これで本当にストーカーでもされてたら本末転倒だ。
膝をついてAの靴を脱がしている僕の首に手を回して頬っぺたにすり寄ってくるあたり、酔っていることは明白。
靴を脱がせ終えたAの背中を「立って」とぽすぽす叩くと、不機嫌そうな唸り声が上がった。
『やだ』
「僕の彼女は素直で良い子なんだけどな。Aじゃないのかも」
『たてる！』
手をほどいてしゅぱっと立ち上がった彼女の足は、ずんずんと慣れたように僕の寝室に向かっていく。
彼女はそのまま僕のベッドの前に立つとぼすん！とそこに倒れこんだ。酔っていてもちゃんと布団に潜るあたりAらしい。
「泊まるの？」
『ん』
ため息をつく僕を余所にぼふぼふと自分の隣を叩いて「よしくんもねる」なんて命令文でも疑問文でもないことを言うけど、パソコンが開けっ放しなのだ。誰かさんのせいで。
「僕、」
『いいの！』
「わっ」
ぐいっと熱い手で力任せに引っ張るもんだから、慌てて反対の手をベッドについて体重を支えた。Aの安否を確認して、既にすやすや寝息をたてる彼女の姿にそっと息をはく。
「もう....」
何だかんだ強く言えないあたり僕も末期かもしれないと、彼女の髪を撫でておでこに唇を落とした。
「....おやすみ」
**
誰の書いてほしいとかあります....?
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木菟(プロフ) - 千紘さん» わ、ありがとうございます！もちろんです(*´-`)上手く書ける自信はありませんが、楽しんでいただけると幸いです！ (2020年5月17日 0時) (
レス) id: 8ed11adb4a (このIDを非表示/違反報告)
千紘 - もちろんです。朝からそれ正解とても面白かったです。機会があればまた田村さんとの絡みお願いします．これからも応援してます。頑張ってください。 (2020年5月15日 6時) (レス) id: 57238377df (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - 千紘さん» コメントありがとうございます！あんまり口調が似ないかも知れませんが、それでもよろしいですか.....?? (2020年5月9日 15時) (レス) id: 8ed11adb4a (このIDを非表示/違反報告)
千紘 - アイツが彼女だったらシリーズで田村さん書けますか。 (2020年5月8日 9時) (レス) id: 57238377df (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - みーさん» みー様ありがとうございます！お顔は良い子なので...笑qkの皆様のちゃんと男子大学生な所も書けたらなと思っております。了解です！こうちゃんさんをたくさん照れさせたいと思います(*´-`) (2020年4月23日 10時) (レス) id: 8ed11adb4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木菟 | 作成日時：2020年4月4日 22時
