32.↓アイツが彼女だったなら。 ページ34
伊沢さんside
『伊沢さん』
伊「なに、A」
『伊沢さん、電話来てますよ』
伊「....おー」
『伊沢さーん、コンビニ行くんですけどなんか要ります？』
伊「......いや、ないかな」
人生何があるか分からないもので、Aと付き合うようになってから早１ヵ月。
俺はやっぱり好きだから付き合ってるのもあって、可愛い彼女のことは直ぐに名前で呼ぶようになった。.....のにも関わらず。
伊「A、ちょっと集合」
『はい？』
山本と話してたAがくるりと振り向き、とたとたと俺の方にやってきて「なんですか？」と首を傾げる。
伊「Repeat after me. "Takushi"」
『Takushi』
伊「One more」
『Takushi』
伊「俺は？」
『伊沢さん』
伊「なんっでだよ!!!」
だんっとデスクを叩く俺に福良さんから「机叩かないの」というお叱りが入ったが、そんなの気にしていられない。
コイツまじで分かってねぇ顔しやがって....!!
伊「なんで下の名前で呼ばねぇの!?もう１ヶ月経ってんだぞ！」
『呼ばれたい理由を10文字以内でどうぞ』
伊「距離を縮めたいから」
『縮まった結果がこの関係なんじゃないですか』
何言ってんだコイツ、みたいな顔して首傾げんの止めてくれ。え、俺間違ってる？変なこと言ってなくね？俺が変なの？？
ぐるぐると頭をフル回転させる俺に、山本が「Aにそういうの求めない方がいいですよ」と耳打ちで言ってくる。
伊「お前はいいよな名前で呼ばれてるから!!!」
山「うわめんどくさ」
須「山本ー、こっち避難しといでー」
『あ、じゃあ私も』
伊「お前はちょっと待て」
眉間にシワを寄せるAの手首を掴んで引き留めた。おいダルいとか言うな。
必死にもう片方の彼女の手首を掴んで説得にかかる。
伊「伊沢さんより拓司の方が文字数すくねぇじゃん」
『不慣れすぎて喉が裂けちゃう危険性があるんで』
伊「その綺麗な顔握りつぶすぞ」
何をそんなに躊躇っているのか全く分からない。
いつの間にか皆いなくなってるし。多分巻き込まれないためにコンビニやらマックやらに避難しに行ったんだろう。
.....まぁ、Aには悪いがこれは好都合。
すべすべのAの頬を包み込むようにして顔を上げさせ、その色素の薄い瞳を覗きこむ。
『なんですか』
伊「二人のときだけで良いからさ、拓司って呼んでくんね？」
『嫌です』
伊「今の了承する流れだっただろ」
**
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木菟(プロフ) - 千紘さん» わ、ありがとうございます！もちろんです(*´-`)上手く書ける自信はありませんが、楽しんでいただけると幸いです！ (2020年5月17日 0時) (
レス) id: 8ed11adb4a (このIDを非表示/違反報告)
千紘 - もちろんです。朝からそれ正解とても面白かったです。機会があればまた田村さんとの絡みお願いします．これからも応援してます。頑張ってください。 (2020年5月15日 6時) (レス) id: 57238377df (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - 千紘さん» コメントありがとうございます！あんまり口調が似ないかも知れませんが、それでもよろしいですか.....?? (2020年5月9日 15時) (レス) id: 8ed11adb4a (このIDを非表示/違反報告)
千紘 - アイツが彼女だったらシリーズで田村さん書けますか。 (2020年5月8日 9時) (レス) id: 57238377df (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - みーさん» みー様ありがとうございます！お顔は良い子なので...笑qkの皆様のちゃんと男子大学生な所も書けたらなと思っております。了解です！こうちゃんさんをたくさん照れさせたいと思います(*´-`) (2020年4月23日 10時) (レス) id: 8ed11adb4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木菟 | 作成日時：2020年4月4日 22時
