【銀魂】ドSにもチェリーの時期はある。

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Aさんside




バッと立ち上がって叫ぶ銀さんを見上げて、思わず瞬きをする。おきたくん？とやらが、私を観察してる人？知り合い？


首を傾げる私をよそに、そのもじゃ毛を抱えてぶつぶつ何やら唱える銀さん。


銀「まってまさかの沖田くん…？聞いてないんだけど銀さん聞いてないんだけどォオオ！」

『友達？そのオキタクン』

銀「誰が友達だ」



銀さんがいうに、そのオキタクンは腐りに腐った縁で繋がっている真選組のお知り合いらしい。


私は万事屋じゃなくてただ寝床を提供してもらってるだけだし、たまに戦力が足りないときにお手伝いするだけなので知らなかったけど、神楽と犬猿の仲なんだとか。



『じゃあやっぱりただのお仕事なんじゃない？おまわりさんなんでしょ？』

銀「バカ言うんじゃねェ。あの集団は普通のポリ公じゃねェんだよ！！」

『銀さんが言うのそれ。糖尿病寸前腐れ天パが？』

銀「俺は街中でバズーカぶっ放したりしませーーん」



街中で、バズーカ…？


バズーカっていうのはあの、大きくて肩に担ぐ、どかーーんってやつですよね？？そうですよね？？？あれ、おまわりさんが治安乱してる？？？？


いや私も家の中で発砲したけども。あれは正当防衛っていうかさ。



銀「いやもうわかった。お前もう寝ろ」

『え、何急に』

銀「いーから寝ろ！明日は発砲すんなよ」

『新八の起こし方による』

銀「そのうちハゲるぞあいつ」

『いいじゃんそしたらキャラ濃くなるし』



傘没収すんぞ、なんて死んだ目で脅してくるけれど傘だけはダメだ。
なんていうの、精神安定剤的な？ないとほら、不安になるんだよね。いつも一緒に寝てるくまのぬいぐるみみたいな存在っていうか。


というわけで、血のような目をゆるりと無視して今日も今日とて神楽とお揃いの傘を腕に抱き、押し入れの下に横になったのだった。



_____お風呂は朝入ればいいや。




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