HONEY・PIE

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「…あのときはごめん、テセウス」


「…いいさ。油断した僕も悪い」


『ふふ、怪我は無かった？』


「あぁ無いよ。彼女が優秀な魔法使いだったおかげでね」


「最近ティナは、アメリカの闇祓い局の局長になったんだ」


『まぁ！バリバリのキャリアガールなのね！あんなに若いのに凄いわ。……ところで、ゴールドスタイン嬢について随分お詳しいようね？Dr.スキャマンダー？』


「お、それに関しては僕も聞きたいと思ってたんだ。実際彼女はニュートの恋人なのか？」


「ぅ、いや、その、…ティナは確かに素敵で、魔法動物にも理解がある人だけど、」


『あらあらまあまあまあ！テセウス！私たちの弟に春がきたわ！！』


「喜ばしいな。よし、シャンパンもう一本開けよう」


『そうね、それがいいわ。アクシオ！』


「勘弁してよ…」


『いつゴールドスタイン嬢を連れてきてくれるの？あんな器量のいい子が妹になるなら、お姉ちゃん大歓迎よ！』


「…そういう姉さんはどうなの？出張先で色んな人と出会ったでしょ？」


『じゃあ聞くけど、海外を飛び回る上に急に連絡が取れなくなるような女を誰か好きになるのかしら？』


「ならないね」


『ハッフルパフ５点減点』


「ちょっと、職権乱用だよ」


「まぁまぁ兎に角！僕とAが結婚しなくても、ニュートが居てくれたらスキャマンダー家は大丈夫ってことだな」


『あら分からないわよ。ニュート達が上手くいくかなんて』


「…3人いたら誰かしら子孫を残せるだろ」


『それもそうね！さ、今日は呑みましょう！ニュートも兄さんも、グラス空いてるわよ！』





*


「おはようございます、ご主人さ…ま…？」

『ゔ…ごめん、アヴィ…水３つ…』

「ぁ、まって、…今はやめて、ドゥーガル…ぅえ、」

「A、トイレはどこだ…？」



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