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ニュートは駄々っ子のように鉄格子にしがみ付いた。ようやく椅子から腰を持ち上げたAは、鉄格子越しにニュートのそばかすの頬に指を滑らせる。


『そう、そうよね。私がゲラートを愛してこの牢屋に入ったように、あなたを愛しているならここから出ないとフェアじゃないわ』

「なら…!!」

『ええ、ここから出るわ。…でも、鍵はゲラートが持っているの。首からぶら下げてて…』

「大丈夫、任せて」


不安そうに揺れる群青の瞳を安心させるように、出来る限り優しく微笑んだニュートはジャケットの胸ポケットを軽く叩いた。


そこから嫌そうに、先ほども活躍したボウトラックルのピケットが顔を出す。


「そんな顔するなよピケット。お前だけが頼りなんだ」

『まぁ、その子は…』


ピケットがニュートの手のひらで嫌々解錠しているのをAがじっと見つめる。


『たしか、ボウトラックルね?貴方のことが一等お気に入りの』

「あ、そ、そうだよ。驚いた。よく覚えてたね」

『もちろんよ。とても可愛いもの』


かしゃん、牢屋の鍵が開いた。恐る恐る、まるで生まれたての麒麟のように牢の外へ出てくるAの華奢な体を、ニュートは思い切り掻き抱く。


彼女の真っ白なワンピースに皺ができる。


「ずっと、探してたんだ」

『心配かけちゃったのね』

「そうだよ。ほんとに、ほんとに心配したんだ……無事でよかった」

『…ありがとう、ニュート』




*


「それじゃあダンブルドア先生、Aをよろしくお願いします」

『ね、ねぇニュート?やっぱり先生はお忙しいからご迷惑じゃないかしら…?』

「だめ。前から思ってたんだ。君はふらふらしすぎ!」

『でも、』

「いい?変な人にはついていかないこと。それから他人ばっかり愛してないで、自分のことも愛すること」

『……分かったわよ、ママ』




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長い…!纏める能力がほしい…
リクエストありがとうございました!

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木菟(プロフ) - まいまいさん» ほんとですか…!!ほっとしました…もしよろしければ続編の方もご愛読下さると嬉しいです!ありがとうございました! (2022年5月19日 22時) (レス) id: 2546c4f173 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - ありがとうございます!すごく素敵で良かったですˊᵕˋ♡ (2022年5月15日 15時) (レス) id: 2c18e857c2 (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - kikuchi51さん» kikuchi51様、コメント、ご愛読ありがとうございます!!勿体無いお言葉です…ありがとうございます……!!!アンケートを作成しましたので、是非ご投票お願い致します! (2022年5月15日 14時) (レス) id: 2546c4f173 (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - まいまいさん» お待たせしましたー!ぐだぐだした終わり方で申し訳ない……リクエストありがとうございました! (2022年5月15日 14時) (レス) id: 2546c4f173 (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - ムスメ3さん» ありがとうございますー!ぐだぐだしたプロポーズが彼らしいかななんて……原作ではどうティナちゃんとくっつくのか楽しみです! (2022年5月15日 14時) (レス) id: 2546c4f173 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木菟 | 作成日時:2022年4月23日 20時

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