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クイニーはそこそこAと親密だったのか。ニュートはAの生存と居場所を聞けることに興奮しながら考える。
それともお互いにグリンデルバルドの側近であったからなのか分からないけれど、どちらにせよピュアな2人ならきっと馬が合うことだろう。
今もそうか分からないんだけどね。
そう前置きしてからクイニーの赤い唇が開く。
「Aは、ヌルメンガード城の牢獄にいるわ」
「ろ、牢獄…⁉︎どうして、」
「基本的にずっとそうだった。グリンデルバルドは彼女が良くも悪くも完璧な博愛主義者だって気付いていたの。つまり、彼女はグリンデルバルドに対して絶対的な忠誠心を持ち合わせてないのよ。でもAは動物もどき。それがどれほど希少で、どれだけグリンデルバルドが側に置きたがるのか、ニュートには分かるわよね?」
未来のことはまだ分からないけれど、今現在、未登録を含めた動物もどきは世界に両手で収まる程しかいないという。
グリンデルバルドが欲しがるのも頷けた。
動物は皮肉なことに人間の眼中にいることはほとんどない。動物を見て、人だろうかと疑うような人間はどれほどいるだろうか。
しかしまさか牢獄にいるだなんてとニュートは冷や汗をかく。
クイニーの口振りからして酷い扱いを受けているわけではなさそうだけど、心配しない理由にはならないじゃないか!
表情を強ばらせたニュートの背中を、クイニーの華奢な掌がゆっくりと撫ぜる。
「…大丈夫。必ず連れ戻せるわ」
「そう、だね。ありがとうクイニー」
「友達だもの!Aともニュートともね」
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木菟(プロフ) - まいまいさん» ほんとですか…!!ほっとしました…もしよろしければ続編の方もご愛読下さると嬉しいです!ありがとうございました! (2022年5月19日 22時) (レス) id: 2546c4f173 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - ありがとうございます!すごく素敵で良かったですˊᵕˋ♡ (2022年5月15日 15時) (レス) id: 2c18e857c2 (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - kikuchi51さん» kikuchi51様、コメント、ご愛読ありがとうございます!!勿体無いお言葉です…ありがとうございます……!!!アンケートを作成しましたので、是非ご投票お願い致します! (2022年5月15日 14時) (レス) id: 2546c4f173 (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - まいまいさん» お待たせしましたー!ぐだぐだした終わり方で申し訳ない……リクエストありがとうございました! (2022年5月15日 14時) (レス) id: 2546c4f173 (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - ムスメ3さん» ありがとうございますー!ぐだぐだしたプロポーズが彼らしいかななんて……原作ではどうティナちゃんとくっつくのか楽しみです! (2022年5月15日 14時) (レス) id: 2546c4f173 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木菟 | 作成日時:2022年4月23日 20時