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「紅茶ありがとう」
『こちらこそ朝食ありがとう』
何度目だろうか。同棲なんてしてないのに一緒に朝ごはんを食べるのは。
薄切りのこんがり焼かれたトーストに、ママレードをたっぷり塗って齧り付く。
「相変わらず美味しそうに食べるよね。そういうところ、その、素敵だと思う」
『…ありがと』
ぽぽぽ、と照れたように視線を逸らしながらいう彼に冷静にお礼をいう。
ずっとニュートの瞳に宿る熱には気がついていた。何度かキスするかもしれないとか、そういう雰囲気になったこともあるけど私はさりげなくそれを避けてきている。
それでも彼の態度は変わらない。
だから、ついつい口に出てしまった。
『…私、君より7歳も年上なんだよ』
口に出したらより深くその事実が刺さった。
流れる沈黙が気まずくて、音を立てるためにトーストをもう一口齧る。
「7歳年上だと問題があるの?」
『…はい?』
沈黙を打ち破ったニュートのその発言に、今度はこちらが不意を突かれて間抜けな声が漏れ出た。
問題があるかって?無かったら何も言わないんだわ!と責め立てたくなるのをぐっと堪えて紅茶を一口。
『色々あるでしょ。私だけ老けて見えたりとか、私がニュートより先に死んじゃうとか』
「年を取っても君は綺麗なままだと思うし、君が死んだってA以外見えてないよ」
『〜っ!』
こいつ!!普段外ではあんなにおどおどしてるシャイボーイなくせに!変なポテンシャル発揮するな!!
赤くなったであろう顔を隠すように俯くけどニュートには見えていたようで、正面からくすくすと笑い声が聞こえる。
「それにね、君気付いてる?」
『…なによ』
「さっき、僕と付き合う前提で話してたよね」
『……うるさいな』
最早私の反論に意味を持たないことなど私が1番分かっていた。
弟みたいな存在だからと主張する心の中の私がこの短期間で窮地に立たされている。いや、まだ持ち直せる頑張れ私!!
「僕と付き合ってくれるよね…?」
そんな可愛い顔したって絆されないんだから!
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リクエストありがとうございましたー!
グダグダになってしまい申し訳ない…
最初書いてたアイディアはすごくすごく長くなりそうだったので、機会があれば長編としてあげます…
またぜひリクエストお願いします!
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木菟(プロフ) - まいまいさん» ほんとですか…!!ほっとしました…もしよろしければ続編の方もご愛読下さると嬉しいです!ありがとうございました! (2022年5月19日 22時) (レス) id: 2546c4f173 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - ありがとうございます!すごく素敵で良かったですˊᵕˋ♡ (2022年5月15日 15時) (レス) id: 2c18e857c2 (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - kikuchi51さん» kikuchi51様、コメント、ご愛読ありがとうございます!!勿体無いお言葉です…ありがとうございます……!!!アンケートを作成しましたので、是非ご投票お願い致します! (2022年5月15日 14時) (レス) id: 2546c4f173 (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - まいまいさん» お待たせしましたー!ぐだぐだした終わり方で申し訳ない……リクエストありがとうございました! (2022年5月15日 14時) (レス) id: 2546c4f173 (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - ムスメ3さん» ありがとうございますー!ぐだぐだしたプロポーズが彼らしいかななんて……原作ではどうティナちゃんとくっつくのか楽しみです! (2022年5月15日 14時) (レス) id: 2546c4f173 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木菟 | 作成日時:2022年4月23日 20時