-カスミソウ-6

気道過敏性検査（REQ） ページ40

-佐久間-





『おっち〜！…ふっかどうしたの？』



宮「なんか考え事してるっぽいよ？」







朝出勤すると、何やら自分のデスクのところでぶつぶつ独り言を言いながら頭を抱えているふっか。







『おい、どうかした？』



深「わ！びっくりしたー…なんだ佐久間か、おはよ」



『おはよ、何か考え事でもしてんの？』



深「あー…ちょっとねぇ…」



『何、Aのこと？』







1人で考え事をしてる時、誰も寄せ付けないぐらいの勢いだったふっかに俺がグイグイ聞くもんだから、近くにいた涼太や阿部ちゃんがマジかって目で見てくる。







深「そうなんだよねぇ…」



『何悩んでんだよ、言ってみな？』



深「あのさぁ…気道過敏性検査…してみよっかなぁと思って…」



『うんうん』



深「最近結構喘息発作出るし、ある程度の重症度とかも把握しときたいなぁって…でも…苦しいじゃん？…わざわざ苦しい思いさせてまで検査するのもなぁなんて…」







なるほどね、それで悩んでたって訳ね。







まぁわざと原因となるものに反応させて症状を起こす検査だもんな。







ふっかの気持ちは分かる。







『確かにふっかの気持ちは分かるけど俺はいいと思うけどな。わざと発作起こす訳だからAもしんどいと思うし俺らも怖いけど、みんないるし何かあった時に対応できる体制はあるじゃん？』



阿「それ俺も賛成。佐久間の言うとおり、何かあって欲しくはないけどもし最悪何かあったらすぐ対応できるよ」



宮「ふっかがやりたいと思うならやったほうがいい」



深「ん〜そうだよな…」



『お前1人で悩みすぎなんだよ！俺らチームだろ？いくらお前が主治医だからってチームにも相談しろよな！(笑)』



深「ははは、そうだよな！ありがと、元気出たわ！」







まぁでも俺らもやるからにはちゃんとサポートしなきゃな。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す