７０日目~よん~ ページ43
「あー!!Aちゃん!!
やっと帰ってきた!!
ずっと待ってたんだよー?
銀さんも帰ってきたし!!」
『ごめんごめーん
ちょっと外で絡まれちゃって』
「え、誰に?」
『えーっと服部さん?だっけな』
「全蔵さんが!?....おかしいな...?」
「あー!!A!!
遅かったアルネ!!」
『ごめんねー
あ、月詠さん帰ってきたの?
よかったー銀さんがやってくれたんだね』
「それにしてもよかったよ〜
今回はAちゃんもひどい怪我はしてないようだし
服はやばいけど...」
「お風呂はいってきたら?
貸すわよ」
『ありがとー日輪さんー
お言葉に甘えて借りますね〜』
「あ、ねえねえAちゃん」
と新八くんに背中を軽く叩かれてズキッと痛む
『いたっ...』
「え!?ごめん!!
そんなに強かった...??」
『いや、全然
ちょっと、ナイフ刺されたところに近かったから』
「本当ごめんね??
手当しなくて大丈夫??」
『大丈夫大丈夫、すぐ治るよ〜』
「おい、脱げ」
「『「はぁ!?」』」
「銀ちゃん女の子になんてこと言うネ！！
それ、セクハラアルヨ！！
いくら家族でも年頃の女の子の裸見るなんて犯罪アル！！」
「そうですよ銀さん！！」
「いいから脱げ
俺に見られたくなかったら神楽でも日輪でもいい
手当してもらえ
いいか、分かったな？」
『銀さんの方が酷いくせに...
銀さんの方が怪我ひどいんだから銀さんこそ手当してもらった方がいいよ
私は刺された所しか痛くないし大丈夫』
「は？」
と言うと銀さんはこっちに来て着物の背中の方を破った
『ぎゃあああああセクハラ変態！！なんてことしてくれてんの！？
あー...せっかく自分で作ったのに〜』
「ほら見ろ傷跡ばっかりじゃねえか
いいか、A、よく聞けよ。我慢すればいいってわけじゃねえんだよ
なんのために俺達がいるか考えろ
分からないならお前はこれ以上戦うな
というか戦わせねえ」
『どういうこと...？』
「その空っぽな頭でよく考えるんだな」
と言って去っていく銀さん
『意味わかんない...』
そう呟いた独り言は夜の闇に消えていった
＊
日輪さんに手当をしてもらって私は神楽ちゃんとお風呂に入った
「Aは頑張りすぎだと思うアルヨ
たまには休むことも大事ネ」
『....うん、ありがとう神楽ちゃん』
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