５０日目~じゅうさん~ ページ5
バリアを使い始めて十分経つと体力がどんどんなくなっていく
もう5分くらいたったからあと五分で殺らないとこっちが殺られる
「どうしたお嬢ちゃん、顔色がだんだん悪くなっていくけど...疲れてきたかい?」
『そんなはずない
だってまだまだ私は元気だもん!!』
傘から鉄砲が出たりしてすごい羨ましい
私もあの傘欲しいいいいいいかっこいいいいい
あーどうして私はこんな全然役に立たない能力しか持ってないのぉ!?
本当ひどいよね!!まったく!!
あの、実は今ちゃんと戦ってますからね本当
喋ってばっかりで余裕だな
とか思ってるんでしょ全然余裕じゃないから死ぬからああああああ!?
グラっ
『...っ!!』
その一瞬よろけた隙を相手は見逃さなかった
おもいっきり腹を蹴られた
『ｺﾞﾌｯ...!!』
ゲッホゲッホと咳が出る
ていうか血も出るしっていうか血しか出ねえ
おい、これどっかの内蔵やられたな
『いってえなおっさん..!!
そうだよね私がふざけてたのが悪いのよね真剣に取り組まなきゃいけなかったんだよね
心の中でおしゃべりしてたから集中出来なかったんだよね!!』
「悪いお嬢ちゃん
お前と遊んでる暇はないんだわ」
と傘を振りかざす髭ズラ
ガンっ!!
しかし、それを私も緑水で受け止める
『ごめん、おじさん
私も遊んでいる暇なんてないんだったわ』
とか言ってるけどすっごい重力なのねここから抜け出すことできるんかね
いやマジで言葉では表せない重力です
「お嬢ちゃん、手が塞がってるね
それじゃ守りもできないわけだ」
『え?』
そういった瞬間ものすごい衝撃が脇腹にきた
また蹴られたけど今度はさっきの倍くらいの威力
バキバキっ...!!
またまた自分の骨が折れていく音を聞いた
いや、何度聞いてもこの音にはなれねえわ
その衝撃で私の手から離れた緑水
お腹を抑えながらなんとか立ち上がろうとするとブスリと何かが腕に刺さった
『あ、あ...ああああああああ!!!!!』
「お嬢ちゃんダメじゃないか
ちゃんと愛刀は自分で持っとかないと」
痛い...痛いけど落ちちゃダメだ
私が気絶したらバリアがなくなっちゃそうしたら新八くんたちが...!!
『そんなのダメだ...』
腕から緑水を引き抜く
不思議と痛みはなかった多分麻痺してるんだ
『こんなの痛くない!!
全然痛くないから!!』
そういい立ち上がると髭ズラはため息をついて私の前から消えた
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