７０日目~いち~ ページ40
銀さんが起きたのはあれから3日後の今日
起きたら起きたで急に飛び出してどっかいっちゃうし台風みたいな人だな
3日たったけど月詠さんが戻ってくることは無かった
理由はわかった
月詠さんは銀さんが敗れた相手に連れ去られたということだった
銀さんはそれを話したあと颯爽と出ていった
で、みんなで話し合って探しに行くことになった
外に出た時に響き渡る悲鳴の数々
目の前に飛び込んできたのはたくさんの火
『不自然すぎだろこの火...!!』
「母ちゃんおいら銀さん探してくる!!」
「待ちなさい晴太
この中で一番怪我してるのは銀さんよ
銀さんを連れて逃げなさい
火は百華が消すから
そう母ちゃんに言われたって銀さんに伝えて」
「母ちゃんはどうすんだよ!!」
「母ちゃんはあとから行くから
行きなさいみんな」
「日輪さん...」
『行くよ、みんな』
「A...」
『銀さんしかできないんだよ、そいつを倒すことが』
そう言い走り出すとあとから3人ともついてきた
走っていると案外早く銀さんは見つかった
「銀さん!!一体何が...!!」
「ツッキー攫った連中と何か関係あるネ!?」
そして晴太くんがさっき日輪さんに言われたことを伝え、銀さんの服を渡すと銀さんは晴太くんにお礼を言った
「ありがとな
A、新八、神楽
火の方は頼むぜ
いいか、人１人たりとも死なすんじゃねえ
ヤバくなったら街なんてほっぽり出してみんなで逃げろ」
「何言ってるか銀ちゃん!!
そんな体でどこいくアルか!?
一番やばいのは銀ちゃんネ...!!」
そういった後に銀さんの異変に気づく神楽ちゃん
「銀ちゃん...??」
銀さんは愛刀の洞爺湖を強く手が震えるくらい握り締めていた
「気に入らねえ
全くもって気に入らねえ
野郎だけは死んでも師匠なんて名乗らせねえ」
そう呟きながら...
『銀さん...火の方は私たちに任せて
死なないでね、絶対に』
そう言って銀さんの背中を押すと銀さんは走り出した
『新八くん、神楽ちゃん
あの火がついている糸を斬ろうそしたらきっと火は止まる
せっかく平和が戻ったんだよ吉原に
これ以上みんなの辛い顔を見たくない
糸はお願い
私は火を消すから』
「火を消すってどうやって!?」
『私にいい考えがあるの...!!』
そう言って2人にウインクをした
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