５０日目~じゅうに~ ページ4
「今度は私の番...ねぇ
本当図太いねぇ、あの打撃を受け今も立って俺と戦おうとしている
その図太い神経だけは褒めてやるよ
次は何を見せてくれるんだい、お嬢ちゃん
一般人じゃねえとしても、夜兎と戦うなんておつむがちょっと弱いんじゃねえか
お嬢ちゃんが俺に挑む理由なんて一つもないだろ?」
『確かに挑む理由なんてないかもしれない
けど...守るものができたから
私にも守るものができた
大事な
私の大事な大事な宝物...
私は守られてばっかりだったの
だから今度は守る番
人を守ることに理由なんていらない
たとえ自分が死んだとしても、2人を守れれば私はそれでいい
私は命をかけてあなたと戦う』
「A何言ってるアルか!!
私も一緒に戦うアル!!
一緒に戦うって言ったアルよ!!」
「そうだよAちゃん!!
僕らだって戦えるんだ!!
さっき自分でも言ってたじゃないか!!
僕らを舐めてると痛い目見るぞって!!
なんで、ひとりで戦おうとするんだ!!」
『神楽ちゃん新八くん、二人近づいて?』
と言うと首を傾げながら近づく2人
そうそうえらいえらい
『ごめんね2人とも”プリズンルーム"』
そう言うと2人を守っていたバリアが形を変えふたりを囲むようにして牢屋を作る
私に作るバリアは半透明だからちゃんと中も見える中から外も見える声も届く
どうして、なんで、ここ開けてよ、A!!
って声が聞こえてくる
『ごめんね、私にはまだふたりを守ってあげられる力がないみたい
もう誰も傷ついて欲しくないの...傷ついている姿なんて見たくない!!それが弟や妹だったらもっと嫌だ!!
私は大丈夫、私は死なないんだよ』
「さあ、話は終わったかなぁ?
それにしても残酷な姉だねぇ
自分が死ぬ姿を弟たちに見せちまうってのかい
どうせなら俺が三人同時に殺してやったのによ
まぁいいか、先にお嬢ちゃんを殺してあとから弟達も地獄に送ってやるからさ」
『舐めた口聞くのも大概にしろよ?
何言ってんだ、死ぬのはあんただ』
私のその一言が合図になったのか二人で一斉に飛びかかった
オラオラオラと緑水で斬っていくけど傘で受け止められる
全部読まれてるってことだ
じゃあこれはどうだ?
『嵐脚!!』
と青の斬撃が空を飛ぶそして、敵の髪と襖を切りつけた
「こりゃたまげた、足から斬撃が出るやつなんて初めて見たな」
『...死ぬほど鍛えられたんで』
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