５５日目~ご~ ページ19
『ひ、土方さん...!!』
「うげぇ...」
後ろで総悟がいかにも嫌な奴にあったという声を出した
多分嫌な顔もしていることも想像できる
「こんな所で何やってんだ、お前ら
てか、総悟てめぇ何やってやがる」
「別に、見回りでさぁ」
「見回りは俺がやってるだろうがよ」
『あー、私が一緒に土方さん探そーって言ったんです
だから総悟は悪くないです!!』
「...帰るぞ、総悟」
土方さんは私を一瞥しただけで話してくれることは無かった
なんでだ
っていうか私もさっきの総悟の件があるので土方さんと目が合わせにくいし
ま、まさかこれが総悟の狙いとか!?
って思って総悟の方を見たら
ようやくわかったんですかぃ?
みたいな顔してた
呪う
『土方さんー!!
私総悟にいじめられるんです助けてくださーい!!』
「知るか!!
もうお前は帰れ、わかったな」
『なんで...!?...わかりました』
クソッタレ土方さんのクソッタレ!!
なんか、土方さん怒ってるし意味わかんない!!
『じゃあね、総悟!!!!!
今度遊びに行こうね!!!!!』
「ういー」
私は土方さんと目も合わせずに踵を返して万事屋に帰っていく
もう怒った、もう知らない、土方さんなんてもう知らないもん!!
「羨ましいんじゃないんですかぃ?
土方さん
俺は今度Aと遊び行くんですぜ」
「...羨ましくなんてねえよ
ちゃんと仕事しろバカ」
「素直じゃないんですねぃ土方さん」
「勝手に言ってろ」
と土方さんが話しているのはもちろん聞こえることなく私は泣きながら万事屋に帰る
あ、そういえば総悟に団子奢るの忘れてた
財布せっかく持ってきたのに
なんだ私バカじゃねえかはぁ...
『ただいまぁ...!!』
「あれ、もう帰ってきたの?Aちゃん...ってなんで泣いてんの!?」
「あのクソサドに泣かされたアルね!?
今から反撃にいってやるヨ!!」
『違うのー転んだのぉー!!』
「いやすぐわかる嘘つかないでよ!!どこも怪我してないよ!?」
『転んだのー!!』
「おい、A何された」
グイっと腕を引かれる
『銀しゃん....』
「なんかされたんだろ、あのマヨ野郎に」
...実際なんもされてないんです本当に
ただただ塩対応されただけなんです
ってそれが嫌だったんだよバカヤロウ!!
『...あのね、私...ってなんもないデース』
涙を引っ込めて冗談ぽくする
だって本当になんもされてないからね
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