５０日目~じゅうきゅう~ ページ11
「行きましょうって、どこに....!?」
ヨイショと立ち上がる
うわお、生まれたての小鹿状態...!!!
『どこって...決まってるじゃないですか
太陽の元にですよ...!!
さぁ乗ってください』
「乗ってください…ってあんた自分で立ち上がるのもやっとって感じなのに」
『私のことは気にせずに乗ってください!!早く!!』
「....わかったわ」
そういい日輪さんをおぶって移動しようとするけどふらつく私
こんなところでぶっ倒れてたまるか!!
さっきの戦いも何も出来なかったくせに
ここで何も出来なければ私は死ぬ
あと1ヶ月後に帰るよ私
でも、日輪さんを太陽のところへ、いや夜王鳳仙のところへ届けることが出来たら
私、死ぬまでここにいるから
いつか伝えよう
私は帰らないよって銀さんたちに伝えよう
階段を上る時足がふらついてこけそうになる
だめだ
日輪さんを怪我させたらダメだ
『ごめんね、日輪さん
もう少し我慢しててね』
「もういいよ、あんた歩ける状態じゃない!!
私をどこに連れていこうと思ってるか知らないけど『夜王のもとです』...え?」
『夜王鳳仙....最後に会いたくないですか?』
「...最後に...」
もうすぐ着きますよ日輪さん
光が見えてきた
晴太くんたちがやってくれたんだね
『日輪さん、着きましたよ』
「A!!テメェボロボロじゃねえか!!」
『銀さ...ん、日輪さんを夜王の元へお願いします』
そういうと女の人達が日輪さんを抱えて夜王の元に連れていってくれた
ちらっと向こうを見た時に見えたオレンジの髪の男の子
ああ、あれが神楽ちゃんのお兄さんか
まぁ似てるっちゃ似てるなぁ
けど、雰囲気は違うねっていう感じでした
「おい、A!!聞いてんのか!?」
『ああ、ごめん聞こえなかった
っていうか聞いてなかった
うわお死ぬー、寝ていい?』
「バカ、今寝たら死ぬだろ」
『死なねえよバカ...こちとらこんなところで死ぬやつじゃねえ...』
そんなことを言いながら眠りについた
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