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一昨日
「·····これを??」
ベルモット「ええ、昨日の報酬らしいわよ」
「ふざけてるんですか?僕がこんなのつけるわけないじゃないですか」
一昨日、ベルモットから任務を終えた報酬のひとつとしてヘアピンを貰った。
正直とってもいらない────。
ベルモット「あら?···それなら女の子に上げればいいんじゃないの?」
「あげるような女性も···」
ベルモット「現れるわよ·····きっとね」
という言葉を言われてこの有様────。
調べてみたら盗聴も盗撮もなかったから正規品だとは思うけどあげる人が本当に現れるとはな。
「でもこれ、ブランド品···いやいや貰えないですよ!」
「いいから貰ってくれ、っ、·····」
やばいな。頭が回らなくなってきてしまった。
脚に力も入らない·····。
「っと、···熱!!!あっっつ!」
「すいませんほんと···嫁入り前の高校生に、」
「安室さん、そんな思い込むような事じゃ、、ないです」
この状態だと恐らく40度ほどの熱はありそうだな、、
前に熱を出した時よりも辛いし。
「ベッドまで運んでいいですか?」
「え、?」
「あ、いや他人が家に入り込まれるの嫌な人もいるんで」
「·····大丈夫です、お願いしても、いいですか」
「了解です、失礼します!」
「?」
この子·····。
「よいしょ、、」
なんて力なんだ·····。
「あの、、」
「あ、すいません···嫌でしたか??」
「いや、凄い力があるんだなって」
「ああ、それは私もびっくりです笑」
ほんと不思議な子だな────。
「···安室さんって一人暮らしですよね??見る限り」
「はい···」
「それじゃあ軽くお粥とか作っておくのでお腹すいたら食べてください、そしたら私帰るんで!!」
「そんな、申し訳なさすぎる」
「···あー、お節介だったら辞めますけど、、でも食べないと元気にならないし!ここは甘えてください!」
そう言って腕まくりをし、キッチンに向かっていった彼女。
なんか不思議な気持ちになるな────。
人を家に呼ぶなんて、何十年もなかったし組織に入ってからずっと人を警戒してたからな。
不思議と、彼女は安心出来る────。
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作者名:promise | 作成日時:2023年5月22日 20時