桜の花びらが舞う時【警察学校組】

Encounter ページ2

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『 ·····あの、どいてくれませんか 』






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それが私たち6人の出会いだった。







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────── 出会い ──────








｢ やーっぱり萩はモテるなぁ ｣



｢ まぁ俺だからな〜 ｣







私は父の為に警察官になりたくてここに来た。





私の父は元刑事だ。










今はもう·····この世には居ないけどね。








｢ それにしても、色んな人がいるねぇ ｣




『 ああ、うん 』








この子は入学時、ルームメイトになった倉坂桜子



とっても優しいけど、怒る時は怒るおてんばなお嬢様だった。

この子も私と同じで、お父さんが警察の人で憧れでここにやってきたそうだ。




｢ ねえねえ！あの人、かっこよくない？！ ｣




『 ·····嘘でしょ 』




桜子は絶対そんなこと言わないと思ってたからびっくりした。




｢ ちょっと見てくる！ ｣



『 先帰ってるね〜 』




そう言って私は自分の部屋に戻った。










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『 ぜんっぜん帰ってこないし 』







自分の部屋へ帰ってきてから約1時間─────。






『 何してんだろ 』





この時間はもうみんな部屋に戻って自習してるはずなんだけどなぁ〜·····。





『 おーい桜子〜 』





あれ、居ませんけど────。


確かこのベンチに座ってるイケメン見に行くとか言ってたよな、、？





｢ そりゃやばいな陣平ちゃん ｣



｢ だろ？おかしいんだよ ｣




確かあの人達·····まだここに居たんだ。

女の子も。





桜子は〜·····





『 あ、いた 』





いや、全然あのイケメン達と離れたところにいるじゃん何してるの！




桜子はその2人組の男のところにいた訳ではなく、その後ろにいる金髪といかにも真面目そうな男性と話していた。












『 ·····あの、どいてくれませんか 』












桜子に会うためにはこのイケメン男性2人を、退けて行かないといけない。

なんてったって、周りには何故か人が沢山だからね。







｢ おっと、こりゃ偉い美人···· ｣



｢ ほらどけ、萩 ｣







そう言って素直にどいてくれた手前2人組。

その他の女性の視線が痛いんだけどね。







『 桜子！！どーこいってたの！！ 』



｢ あれ、Aじゃん ｣







そう言って話しかけてきたのは奥からにゅるっと出てきた、背の高い髭の生えた男性だった。

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