花の名前９５ ページ47
「みかみんだ！」
「みかみん握手して！」
「みかみん！」
ぷらねっとは奇跡的に春休みの間に人気が急上昇した
そして、私は学校でもアイドルの時の猫を被った性格のままで隠そうとしなかった
のがいけなかった
人気急上昇したためか、学校には私たちのファンが大勢いた
ので、今全力で階段駆け上がって逃げてる
握手でもなんでもするから、今は少し止まってくれ
こっちは兄貴が自分たちのプロデューサーってだけで疲れてるんだよ
マジか、もう屋上…
ここまで来たら引き返せない！ここは屋上のどっかで隠れるしか
そう思い、屋上のドアを開け辺りを見渡していると
いきなり後ろに手を引かれた
真白「ひっ…」
「ちょっとここに隠れてろよ」
そういって死角になりそうなところに押し込められる
ん？なんか聞いた事ありそうな声な気が…
「なんだよ摂津か、それよりみかみんしらね？ここにいるはずなんだけど」
そうだ摂津…
万里「知らねー、他あたってこいよ」
「おう…わかった、行こうぜ」
どうやら追い返してくれた…みたいだ
万里「大丈夫か？」
真白「え？あ、はい…」
万里「怯えんなよ、あいつらはもういねーから」
真白「えっと、ありがとう」
万里「別に、俺もよくこういうことあっからよ」
なんだ、こいつも苦労してんだな
それからは、昼休みに屋上で弁当を食べようと使う事があって
よく摂津と鉢合わせたりして、一緒にいるついでに話すようになった
それが三年間続くとは思ってなかった
あと、三年になって摂津と隣の席になるとは思ってなかった
それからは、
ぶっ倒れてその摂津に介護されたと思ったら寮に来ないか誘われたり
劇団員の中に天馬がいたり、全員に内側見せたり
またイジメにあったり、熱でて万里に面倒見てもらったり
親父がまた出てきたり、まさかの万里と付き合うことになったり
元婚約者に拉致られたり、連れ戻されたり
万里の記憶が飛んだり戻ったり
今もこうして話してるわけだけど
なんだかんだいっても
私にとっては昔の生活よりも、今の生活のほうが大好き
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作者名：たむ | 作成日時：2019年3月23日 16時
