何と名付けて飾ろうか Ⅱ【摂津万里】 (ページ46)

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花の名前９４ページ46

考えついたころには、荒れていた

路地裏で、顔を隠して、身分を隠して

ただひたすら、喧嘩していた

そんな時、路地裏で摂津を見つけた

どうやら相手の方が勝っているようだ

これは、助けてやらんくも無いな

私は静かに近づき、声をかける

真白「ねぇ、なにしてんの？」

すると2人の視線がこっちに向く

「お、もしかして月兎じゃん
へ～思ってたより弱そーじゃん、今からでも喧嘩しね？」

真白「いいよ、そのつもりだったし」

そういって足で相手の顔面に回し蹴りを食らわせる

それだけで男の体は壁に激突し、顔を抑えて蹲る

なんだ、そうでもないじゃん

真白「弱いものイジメするくらいならお家でおべんきょーでもしたら？」

うん、仕返し完了

中学もそろそろ終わりに近づくが、エスカレーター式の学校だからか実感がわかない

ちなみに今は花音の受験勉強に付き合わされている

花音「真白」

真白「どした」

花音「私、アイドルになる」

真白「は？」

いきなりどうした

花音は元々子役時代から今でも女優でテレビにはよく出ていたのは知っているが

まさかのアイドル

花音「マネージャーさんが、人気増やすためにアイドル目指すかって言ってて」

真白「あんたのマネージャーどういう頭してんの」

殆どノリじゃん

花音「中学卒業したら本格的に活動していくって」

真白「うん、おめでとう」

花音「反応薄くない！？」

真白「いいからはやく勉強」

そうして、花音の卒業式

私もその日は卒業式だったが、下校は三人一緒に帰ろうと花音に誘われて

帰ろうとしたのだが

なぜ私は親友にアイドルのスカウトをされているんだ？

花音「お願いします！あと一人でもメンバーが必要みたいで！
真白かわいいしさ、ね？いいでしょ？」

花音は私の肩を掴んで揺らしながら言う

天馬「それでもさすがになろうとは思わないだろ」

真白「いや別にいいんだけどさ」

天馬「いいのかよ！？」

花音「ほんと！？」

真白「給料欲しいから」

元々高校入ったらバイトかなんかしようとは思ってたし

天馬「そこに食いついたのかよ！」

花音「よかったー！これからもよろしく！」

真白「うん」

こうして私たちぷらねっとは結成した

のはいいのだが…

問題は今だ