何と名付けて飾ろうか Ⅱ【摂津万里】 (ページ45)

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花の名前９３ページ45

スカート…履かなきゃだめなのか…

私は、送られた花学の制服とにらめっこしていた

鈴弥「もしかして、スカート嫌なのか？」

真白「…うん」

あの4年間に染み付いたあのスカートのふわりとした感触に少し抵抗がある

鈴弥「…なら、キュロットとかにしてもいいんじゃないのか？」

真白「いいの？そういうことして」

鈴弥「学校には俺が連絡しておくよ、裁縫とかはお前できるよな」

真白「まぁできるけど」

そんなことしていいのかと、少し抵抗があったのだが

私はスカートに針を通した

そして花学入学式

さすがに知っている人はいなく、一から始めるのか…と憂鬱になった

私を知らない人がいっぱいいるなか、一番心配なのが“告白”だった

「入学式のとき…一目惚れしました！俺と付き合ってください！」

真白「えと…まだお互いをあんまり知れてないから…ごめん」

「そっか、じゃあ友達になってください！」

真白「あ、それならいいよ」

入学式早々、計三人から告白された

女子にまたなんか言われる未来しか見えない…

あれから数ヶ月
入学式からほぼ毎日告白され疲れ果てたとき

「あんたムカつくんだけど、男子に色目使ってんじゃないわよ」

真白「使ってないし
無いこといきなり言われてこっちのほうがムカつくんだけど」

突然のことで口から言葉が溢れた

「無いことって、そんなわけないでしょ
だってあんた毎日告白されてんじゃん、そんなの媚売ってるに決まってんじゃん」

真白「…あのね「なにしてんだ？」ん？」

後ろから、声をかけられたと思い後ろを振り向くと
私よりもはるかに背の高い男子が

…たしかクラスにいたな…名前が…
“摂津”だっけ…？

「な、万里！？」

そういえば、他クラスの女子からも人気でよく絡まれてんだっけ

万里「お前ら揃いも揃って弱いものイジメか？
前から思ってたけどよ、お前らってホント性格ブスだよな」

こいつ結構バッサリ言うな
ちょっと待てよなにが弱いものだ、こちとら素手でレモン絞れんだぞ

「これはちがっちがくてっ！」

そういって女子軍団は逃げていった

媚売ってんのはどっちだよ

万里「大丈夫か？」

真白「え？まぁ…」

万里「んじゃ、俺せんせーに呼ばれてんだわ」

そういって摂津も職員室に歩いていく

私は、さすがに小学生時代の女子たちの発言も思い出しイライラしていた