何と名付けて飾ろうか Ⅱ【摂津万里】 (ページ34)

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花の名前８２ページ34

＿撮影スタジオ＿

山本「いいよー美香ちゃん！その表情最高！」

いつも通りの撮影

言われた通りにポーズを決めるとシャッター音が鳴る

言われた通りにするのは嫌でも慣れている

山本「うん、そう！その顔すっごくセクシーだよ！」

撮影のときは自身を忘れて没頭できる

山本「美香ちゃん、今日も良かったよ！スタジオ入りした時は驚いたよ～
目をあんなに腫らしちゃって…何かあった？」

真白「心配していただいてありがとうございます。メイクさんにも迷惑をかけてしまって…本当すみません。私は何もありませんよ、いつも通りです。
昨日は映画を見てつい感動してしまって…」

山本「ホント～？こっちの事は気にしないでね、こっちは美香ちゃんって名前の花を輝かせたいだけなんだから！そんなことより、やっぱり美香ちゃんは才能に満ち溢れてて良いね！僕のお気に入り！」

真白「そう言われるのが私の活力ですよ。できればもっと褒めてください」

山本「やっぱり可愛いわ～！こんな妹ほしかったんだよ～」

真白「光栄です」

ここ「あ、みかみんセンパ～イ！」

山本さんと話していると、後ろから忌々しい声が聞こえた

真白「あぁ、ここちゃん」

ここ「話があるんですけど、いいですよね？」

真白「…着替えながらでも良ければ」

＿更衣室＿

ここ「せんぱぁい…万里くんに何か言いましたか？」

ここは猫なで声で言ってきたと思えば

真白「別に、私のことなんか忘れてここちゃんと仲良くすればって言っただけですよ。

もしかして…私が万里クンを奪われて、へこんで仕事が疎かになるなんてこと考えてたんですか？
甘く見ないで下さいよ、そんなことでへこむ私じゃありませんから」

そう言うとここはキッと私を睨みつける

真白「そんな事してる暇あるなら、さっさとあの犬躾けちゃってくださいよ」

万里side

＿大学＿

あれから数日後、休んでいた大学にも行く事になった

大学では陽加と学科が一緒でなんとかなったし

大学の友人もなんだかんだ受け入れてくれた

そして今は昼食を友人と食べている

友人A「そういや…最近また出てきたらしいぞ、月兎」

友人B「マジかよ…高校の時の兵頭と同じレベルのアイツだろ？」