何と名付けて飾ろうか Ⅱ【摂津万里】 (ページ4)

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花の名前５２ページ4

真白「ごめん、待たせた」

万里「いーよ、紬さんとのカフェ終わりに立ち寄っただけだし
ほら、かえんぞ」

そういって万里は被っていた帽子を私に被せる

でかいっての…喧嘩売ってんのか

そういい、先に進む万里の服の裾を引っ張る

まぁ…今日は許してやらんくも無いけど…

万里「なに可愛いことしてんだよ」

真白「うるさい」

ねぇ、万里

アンタには

私がちゃんと人間に見えてるよね?

万里side

最近真白の様子がおかしい

どこがおかしいかって

なんかやけに静かだし

ボーっとしてることが多い

なんかあったのかきいてみたけどよ

真白「…なんでもない」

の一点張りだし

俺も俺で大学の課題もあるしで

万里「てな感じなんだよ」

天馬「たしかに最近の真白はなんか様子おかしかったしな」

万里「っしょ？絶対なんかあっただろ…」

至「手がかりは今のところ…」

花音「ないですね」

天馬「アイツホントにどうしたんだ…？」

万里「そういや最近の真白、どこ触ってもされるがままだったな…」

至「おい、俺の天使のどこ触りやがった？」

万里「おわっ、目潰しの構えやめろって！健全なラインだっての！」

花音「触ったところはともかく、そんなの真白らしくない…」

天馬「確かに…真白なら容赦なく腹パンくらわすのに」

至「これじゃ人形だな」

万里「あークッソ！なんか他にねぇのか…」

俺がそう言うと、背後の扉が静かに開いた

「さっきから何話してんの？」

花音「ま…真白」

真白「私がなんだって聞こえて」

至「…真白、最近悩んでない？」

真白「…なんで？」

至「いや、最近様子がおかしいなって思って」

至さんの言葉に真白は少し肩を弾ませた

真白「…なにもないよ
もしかして最近のことで変に思ってる？
心配しないで、ただ単に仕事の事とか考えてただけだから」

と、平気な顔して言うもんだから思わず信じてしまいそうになる

至「なる、ごめんね、考えすぎだったよ」

真白「うん、それじゃ。私は寝る」

万里「おう」