花の名前７１ ページ23
真白「確かに…期限っていつまで？二日で芝居まで仕上げられるよ」
綴「いや、それはさすがに早すぎるだろ！？」
左京「自分のペースでいい、今回は客にやるわけでもないしな。仕上がったら言え」
真白「んじゃ、パパっと仕上げるわ
なんだ、アルバムもってくる事なかったな」
花音「え、見ないの？」
真白「は？」
至「同意、真白の幼少期とか天使に決まってる」
真白「え〜」
太一「俺っちも見てみたいッス！」
真白「んー…しょうがない、見るか。私自体見た事ないし」
ほとんど鈴弥が撮ったやつなんだよなー…
私はそう考えながらアルバムを開く
開いた瞬間に見えるのは、白いブラウスに黒いスカートの幼い私の写真だった
咲也「わぁ…かわいい！」
至「天使確定」
真白「いいから先進むよ」
ペラリとページをめくると
真白「…多分、これが最初で最後の家族写真だと思う」
臣「これが真白のお母さんか」
三角「ましろとそっくり〜」
確かに私とお母さんで並ぶと瓜二つだな
次のページには、マリアのときの私の写真が張ってあった
真白「よりによってなんで入れたのか謎なんだけど」
椋「これがすずくんが言ってた人形の？」
真白「そうだね」
幸「あんたの兄貴が言ってた通り生きた目してないね、自我無くなってそう」
真白「あのときの私は重症だっただけだよ」
ちなみにこれは波野が撮ったやつだけど…
波野の部屋にこういう写真がいっぱい貼られてたのは忘れよう…
いづみ「これって、ちっちゃいころの椋くんたちじゃない？」
椋「わぁ…！これ初めて会ったときのだ」
十座「従姉弟で俺の家に集まったときのか」
真白「あー…確かはーちゃんと九ちゃんの遊びにつきあったっけ」
万里「じゃあこれが真白の言ってた兵頭の妹？」
真白「うん、
太一「そういえば！」
たいっちゃんはなにか思い出したように拳を掌にポンと叩く
太一「ポートレイトで思い出したんっスけど、まーちゃんの初恋っていつッスか！？」
真白「初恋？」
臣「懐かしいな」
太一「誰ッスか!?もしかして万チャン!??」
万里「俺だよな」
真白「え、うん。」
その一瞬、その場に少しの沈黙が流れた
真白「いや…ちがっ………いいから忘れて…」
私は熱くなった自分の顔を両手で隠す
東「ふふ、お熱いね」
花音「素直に言えばいいのに〜」
東姉を初めにみんなが私の事をからかい始める
真白「いっそ殺して……」
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作者名：たむ | 作成日時：2019年3月23日 16時
